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古田雄介の“顔の見えるインターネット” ― 第14回

新しいひらめきを得るために、無職を選んだ男──「phaのニート日記」

2007年12月25日 09時00分更新

文● 古田雄介

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圧縮新聞
「圧縮新聞」。新聞サイトがアップしたその日のニュース記事をミックスして、スクロールレスで読める奇怪な文章を表示する。リロードするたびに、新しいミックスが読める

 11月末、突如インターネットに「圧縮新聞」というウェブサイトが出現した。

 圧縮新聞は、文章を細切れにしてランダムで組み合わせる「カットアップ」と呼ばれる手法を使い、その日のニュースから荒唐無稽な記事を作り上げるというもの。その自動生成する記事のクオリティーの高さが評判を呼び、瞬く間にネットに広まって、複数のメディアで紹介された。

 このサイトの作者であるpha(ふぁ)氏は、はてなダイアリーをβ版の頃から利用している人物だ。「phaのニート日記」を起点に、「訃報ドットコム」や「YouTube動画で見る日本現代史」など、さまざまなまとめサイトを管理している。

「顔の見えるインターネット」の第14回は、ブログタイトル通り現在無職となっているpha氏に、その発想力と今後の生活について話を聞いた。

phaのニート日記

phaのニート日記

 はてなダイアリーの試験版が公開された2003年から続くブログ。ここから辿れる「圧縮新聞」や「訃報ドットコム」などを合わせたアクセス数は、1日総計でおよそ1万5000ページビューとなる。目標は1日10万ページビューとのことで、現在も黙々と新しいサイトを考案中だ。




ニートに憧れていた


── 「phaのニート日記」ということですが、どうやって生きているんですか?

pha 貯金ですね(笑)。僕は2007年7月までタイのバンコクで働いていたんですが、会社を辞めて帰国後はどこにも就職せずにニートになりました。

 それまでは日記のタイトルも「phaのバンコク日記」だったんです。ニートじゃなくなったら、またタイトルが変わるでしょうけど、このまま無収入でも、あと1年くらいはいけるかなと思っています。

pha氏自称ニートながら、友人と共同で別荘も購入したpha氏。本人いわく「バリバリの文系」とのことだが、タイ在住中からプログラミング言語「PHP」を独学で勉強している

── 当分は変わらなそうですね(笑)

pha はい。僕、ニートに憧れていたんですよ。バンコクでの仕事もそれほど忙しくはなかったですけど、だんだん耐えられなくなりまして。今はすごく充実しています。ニートが僕の天職だって思えるくらい(笑)。


── 普段、どんな生活を送られていますか?

pha 朝適当に起きて、2~3時間家でボーっとして、あとは散歩ばっかりの毎日です。散歩して図書館に行って、戻ってきたらサイトを開発したり、プログラムを勉強したり。散歩には2時間くらいかけるんですが、そういう時に新しいサイトのアイデアがひらめくんですよ。


── 「圧縮新聞」や「訃報ドットコム」も、そうして生まれたわけですか。

pha そうですね。太陽の出ている時間や、天気のいい日に散歩するというのは、ひらめきを得るためにもすごく重要なんです。

 家でずっとプログラミングしたり本を読んでいると煮詰まってくるので、そういう時はまた散歩に出かける。すると、ぶらぶらしているうちに考えがまとまってくるわけです。そして、また家に戻ってプログラムを打つという感じですね。

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