固まるSafari/WebKitの地盤
これだけSafari/WebKitの採用が広がると、ウェブページを作る側も、これを無視できなくなってくる。
大きなマーケットを逃したくない、シリアスなウェブクリエイターなら、これからは当然、Safari/WebKit対応を真剣に考えるはずだ。
違う見方をすれば、これまでケータイ電話向けにウェブのコンテンツを提供しようとしても、どのように最適化するかの基準がなかったが、iPhone+4強がSafari/WebKitを採用して、未来のデファクトスタンダードができあがった。
今後、この波にソニー・エリクソンも加わるのか、それともあえて独自路線をいくのかは注目したい動向だ。
ソニー・エリクソンはどう対抗するのか
ソニーには、ブラウザー市場でシェア0.02%(ネット・アプリケーションズ統計)のPlaystation用ウェブブラウザーがある。日本製ウェブブラウザーとして一番成功している有望な製品であり、そういう意味でも応援したい。ちなみに同じく日本のアクセスが開発した「NetFront」もシェア0.1%で健闘している。
今後、自社製品間の連携を強めたいのであれば、これをケータイに展開するのもありかもしれない。ただし、それはウェブブラウザーをオープンソース化でもしない限り、孤独で苦しい戦いになる可能性が高い。
というのも、すでにiPhoneベース用のSafari/WebKitに最適化したウェブページ作りのノウハウが蓄積され始めているいるからだ。
アップルが開発者向けサイト「Apple Developer Connection」(ADC)にて、iPhoneで利用しやすいウェブアプリケーションのガイドラインを提示しているほか、いくつかiPhone用ウェブページをつくるためのライブラリーも登場し始めている。
(次ページに続く)
この連載の記事
-
第14回
トピックス
ネットに衝撃を与えた「インパクト・ゼロ」な生き方 -
第13回
トピックス
技術者なら今すぐ参加すべし──SNSの最先端「Facebook」 -
第12回
トピックス
SNSに変革をもたらす“ソーシャルグラフ” -
第11回
トピックス
あなたの世界観を変える、5つの映像作品〈後編〉 -
第10回
トピックス
あなたの世界観を変える、5つの映像作品〈前編〉 -
第9回
トピックス
アップル、MS、Google、人の交流が生む次のトレンド -
第8回
トピックス
パソコンテレビの革命児“Joost” -
第7回
トピックス
地図の次は“人”──進化する検索 -
第6回
トピックス
SNS化するブログ -
第5回
トピックス
アルファブロガーを魅了する“ミニブログ” - この連載の一覧へ