Gmailをメインの登録先や連絡手段として使っているユーザーは多いかと思いますが、ちょっと設定を加えるだけでさらに便利になります。ライターの島徹さんが日常生活でも役立つGmailのTipsをご紹介。
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メールアドレスに任意の文字列を足して
複数アドレスや差出人名を使い分ける
前回の連載ではGmailの差出人名変更の方法を紹介しました。ですが、人によってはメールの目的や送る相手によって、複数の差出人名やメールアドレス使い分け、受信メールも目的分類したい場合があるでしょう。これらを簡単に実現する方法として「Gmailエイリアス」という機能があります。まず今回は、エイリアスを使った複数の差出人名やメールアドレスの使い分けの基本をご紹介します。
まず、Gmailエイリアスの基本機能を説明しましょう。Gmailで例えば「●●●@gmail.com」というメールアドレスを使っている場合、「●●●+abcde@gmail.com」や「●●●+work@gmail.com」「●●●+shopping@gmail.com」のように、前半のメールアカウントの後ろへ適当な「+文字列」を付けたメールアドレスも受信できるようになっています。
これらのメールアドレスにメールを送った場合、すべて元の「●●●@gmail.com」の受信トレイに届きます。この「+文字列」を上手く使い分けることで、Gmailで送受信するメールを目的別に管理できます。
次の画像が、実際に「+文字列」を付けてメールを送受信した結果です。特に何の設定もしていないのですが、「メールアドレス+文字列」に送られたメールを受信できています。
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エイリアスのメールアドレス間でメールをやり取りしてみた。受信メールは元のGmailアカウントの受信トレイに届くが、FromやTo欄はエイリアスのメールアドレスのままだ |
このエイリアスの仕組みを使えば、ひとつのGmailアカウントで、複数のメールアドレスと差出人名を使い分けられます。
PC版Gmailの右上の歯車アイコンで「設定」を選び「アカウントとインポート」タブの「名前」欄で「他のメールアドレスを追加」を選びます。この画面で、使い分けたい差出人名と「●●●+文字列@gmail.com」の形式で使い分けたいエイリアスのメールアドレスを入力します。「エイリアスとして扱います」のチェックボックスはオンにしておきましょう。
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設定で、エイリアスのメールアドレスを登録する |
新しいエイリアスのメールアドレスを追加すると、メール作成画面で標準のメールアドレスと、エイリアスのメールアドレスを選べるようになりました。例えば、ショッピング用やメーリングリスト用など用途別に作っておくと、のちのち便利に管理できます。
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メール作成画面などで、エイリアスのメールアドレスも選べるようになった |
では、エイリアスのメールアドレスでやり取りした場合は、どう扱って管理するとよいのでしょうか。これについては次回ご紹介いたします。
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- 第46回 スマホで複数ユーザーのグループに対してGmailを送る方法
- 第45回 複数ユーザーのグループに対してGmailを送る方法
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- 第39回 意外とわかりにくいGmailの「差出人名」の変えかた
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