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Gmailを完璧に使い倒す(秘)テクニック 第55回

Gmailへの不正アクセスを排除する2段階認証を設定する

2018年07月02日 10時00分更新

文● 島徹 編集●南田ゴウ

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Gmailをメインの登録先や連絡手段として使っているユーザーは多いかと思いますが、ちょっと設定を加えるだけでさらに便利になります。ライターの島徹さんが日常生活でも役立つGmailのTipsをご紹介。

Gmailへの不正アクセスを排除する
2段階認証を設定する

 今回はGmailやGoogleアカウントへの不正アクセスを防ぐ「2段階認証」についてご紹介します。

 Gmail、Googleアカウントの2段階認証を有効にすると、PCでGoogleアカウントにログインする際、パスワードの認証に加えて、手持ちのスマホに届くログイン通知の許可を求められます。

2段階認証を設定すると、ふだん利用していないPCやスマホからのログインがあると、手持ちのスマホでの認証を要求される。不正アクセスへの対応に有効な手段だ

 2段階認証の利点は、他人がGoogleアカウントにアクセスした、または推測したパスワードで最初のログインに成功しても、本人のスマホが手元にないと2段階目のログインを通り抜けられなくなることです。

 また、パスワードでのログインに成功した時点で本人のスマホに通知が届くので、不正アクセスに対してすぐにパスワード変更といった対策をとることができます。

2段階認証を設定しよう

 Googleアカウントで2段階認証を有効にするには、下記のサイトから「使ってみる」をクリックしましょう。このWebサイトでは2段階認証の仕組みの解説なども掲載されています。

 このほかの方法として、PCならGmailなどの右上に表示されているサービス一覧アイコンから「Googleアカウント」を選び、「ログインとセキュリティ」→「Googleへのログイン」からも設定できます。

【Google 2段階認証プロセス】
https://www.google.co.jp/intl/ja/landing/2step/

Googleの2段階認証プロセスのサイトでは、2段階認証の仕組みや機能についての説明も確認できる

 「使ってみる」をクリックすると、2段階認証の設定が始まります。案内に従ってGoogleアカウントのパスワードを再度入力します。

 2段階認証プロセスの画面では、2段階認証の通知メッセージを受信できるスマートフォンが表示されます。同じGoogleアカウント利用しているAndroid機器と、Gmailアプリで同じGoogleアカウントを利用しているiPhoneが表示されます。

 「今すぐ送信」をクリックすると、実際の2段階認証と同じくログインを確認するメッセージが届くので「はい」をタップします。

2段階認証の設定を進めると、2段階認証の認証メッセージが送信される端末の確認画面が表示される。もし端末を削除したい場合は、その端末からGoogleアカウントを消去するか、セット後にGoogleアカウントの管理サイトから「Googleへのログイン」→「2段階認証プロセス」の画面から削除する

 最後に、2段階認証が利用できない場合の緊急時の対応方法として、SMSを使った認証方法の設定を求められます。手持ちのスマートフォンなどの電話番号を入力して、SMSに届いたコードを入力しましょう。

緊急時のために、SMSを使った認証方法も設定する

 これ以降、ふだん利用していないPCやスマートフォンからGoogleアカウントにログインがあった場合は、手持ちのスマホなどにログインを許可するかの通知メッセージが届くようになります。

オフライン時の認証方法も用意されている

 Googleの2段階認証は、手持ちのスマホがオフラインだったり、スマホを持ち込めない場所でも認証できる方法を用意しています。これらは基本的に法人向けの機能ですが、データセンターや海外、離島などで求められた時のためにチェックしておきましょう。

 2段階認証の詳細な設定は、PCの場合Gmailなどの右上にあるービス一覧アイコンから「Googleアカウント」を選んで「ログインとセキュリティ」から設定できます。

【Googleアカウント ログインとセキュリティ】
https://myaccount.google.com/security

オフライン環境で2段階認証が必要になるユーザーは、事前にオフラインでの認証方法を追加登録しておこう

 オフライン時の2段階認証の方法としては以下の3つの方法と、セキュリティコードを利用できます。セキュリティコード以外は事前に利用登録が必要なので、必要な場合は設定を済ませておきましょう。

●バックアップコード
 事前に1回だけ利用できるバックアップコードを発行して、印刷などの方法で持ち歩きます。

●認証システムアプリ
 Googleが用意するAndroid、iPhone用の「Google 認証システム アプリ」などで発行できるワンタイムパスワードを利用します。利用にはアプリをダウンロードしたうえで、2段階認証の利用登録をします。

●セキュリティキー
 別途、FIDO Universal 2nd Factor(U2F)に対応したセキュリティキーが必要です。機器とキーを登録したうえで、USBやNFC、Bluetoothといった接続可能な方法で認証します。

●セキュリティコード
 Android機器の場合は多くで発行できます。多くの機器の場合、「設定」→「Google」→「Googleアカウント」→「セキュリティ」→「セキュリティコード」から発行可能です。


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