重量級ゲームでも性能を発揮
ミドルレンジGPUとしては十分な性能
次は重量級ゲーム「Watch_Dogs」のパフォーマンスもチェックする。画質は“最大”、テクスチャー“高”、アンチエイリアスは“テンポラルSMAA”、プリレンダーフレームを“1”に設定し、市街地を移動する際のフレームレートを「Fraps」で測定した。
テクスチャー設定がビデオメモリー3GB推奨の設定だったためか、時々フレームレートが大きく下がるが、全体的にGTX760や660Tiよりも描画は滑らか。ただし格上のGTX970には惨敗する、という状況はこれまで見てきた通りの結果だ。
4Kで高画質プレイにはGTX960は不向きだが、フルHDまでに限定すれば重量級ゲームであってもであっても従来のミドルレンジGPUより良好なパフォーマンスが得られる。
ちなみに、GTX960の最高fpsが61fpsになっているが、これは今回テストしたドライバー環境による制約と考えられる。
では最後に、GTX960カードにもバンドルされる「METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES」がどの程度快適に動くかチェックしてみたい。このゲームは今年発売される「METAL GEAR SOLID V: PHANTOM PAIN」のプロローグにあたる作品であるため、GROUND ZEROESが快適に動けば後続の本編も快適に動くはずだ。
テストはゲーム開始直後、敵基地潜入ステージにおけるフレームレートを「Fraps」で測定する。画質は全て最高に設定した。
現行ドライバーの制約からか、このゲームでも60fpsでキャップがかかったような動作になってしまったが、フルHDなら基本どのGPUでもゲームの動作に支障はみられない。
しかし最低・平均fpsともにGTX960はGTX760や660Tiよりも高めの数値を出しており、フレームレートの変動がより少ない。同ゲームをフルHD環境で快適に遊びたいなら、GTX960は現状のベストなGPUであることは間違いない。
(→次ページヘ続く 「最後に消費電力をチェック」)
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