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最新パーツ性能チェック ― 第177回

GeForce GTX 980Tiは4Kゲーミング普及の起爆剤となるか?

2015年06月01日 07時01分更新

文● 加藤 勝明 編集●北村/ASCII.jp

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 2015年6月1日、NVIDIAは第2世代Maxwellベースの新ハイエンドGPU「GeForce GTX 980Ti」(以下、GTX980Tiと略)を発表した。

TITAN XとGTX980のギャップを埋める4Kゲーマーのための新GPU「GeForce GTX 980Ti」。価格は649ドルで、日本円では8万円台後半になると見込まれる

 第2世代MaxwellベースのハイエンドGPUは昨年9月にリリースされた「GTX980」、そして今年3月にはフラッグシップモデル「TITAN X」と進化してきたが、TITAN XとGTX980の間には大きなスペックのギャップがあり(後述)、いかにもTiモデルが出そうという気配が濃厚だったが、それが現実のものになったわけだ。

 本稿を執筆しているのは5月末、まだライバルAMDがどういう製品を発表するのかもわからぬ状況だが、これまでの流れ的にAMDの新GPU(Radeon R9 390X)に合わせて発表したと考えるべきであろう。

 NVIDIAは今回のGTX980Tiを「最新ゲームを4Kで遊ぶためのGPU」と位置づけている。TITAN Xも4K志向だったが、あの時は“MAX OUT”、つまり最高画質で遊ぶためのGPUと位置づけられていたのに対し、GTX980Tiでは“プレイアブルなフレームレートが出る”というアピールにとどめている。このあたりが価格設定や後述するスペックに反映されているのだろう。

NVIDIAはGTX980Tiを4KゲーミングのためのGPUと位置づけている

 今回も運良くGTX980Tiのリファレンスカードを入手することができた。早速各種ベンチを通じ、GTX980Tiの実力をチェックしてみたい。

TITAN Xがベース、VRAMは6GBへ

 まずはGTX980Tiの基本的スペックを確認してみよう。GTX980Tiの開発コードはGM200ということからわかる通り、TITAN Xをベースにコストダウンのため少々スケールダウンした形になっている。

各ビデオカードの比較表
  GeForce GTX TITAN X GeForce GTX 980Ti GeForce GTX 980
アーキテクチャー GM200(Maxwell) GM200(Maxwell) GM204(Maxwell)
製造プロセス 28nm 28nm 28nm
ストリーミング
プロセッサー数
3072基 2816基 2048基
コアクロック 1000MHz 1000MHz 1126MHz
ブーストクロック 1075MHz 1075MHz 1216MHz
テクスチャー
ユニット数
192基 176基 128基
ROPユニット数 96基 96基 64基
メモリー転送レート
(相当)
7GHz相当 7GHz相当 7GHz相当
メモリータイプ GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリーバス幅 384bit 384bit 256bit
メモリー搭載量 12GB 6GB 4GB
TDP 250W 250W 165W
外部電源 8+6ピン 8+6ピン 6ピン×2

 一見してわかる通りGTX980TiとTITAN Xはスペックが近い。TITAN Xから変化している点だけをピックアップしてみると、以下の通りとなる(左がTITAN X、右がGTX980Ti)。

TITAN Xとの違い

  • CUDAコア:3072基→2816基
  • テクスチャーユニット:192基→176基
  • 搭載メモリー量:12GB→6GB

 ROPは据置きなのにテクスチャーユニット数が減っていること(減少率は約8.4%で、これはCUDAコア減少率に等しい)。そしてメモリーバス幅据置きなのにメモリー搭載量は半減している。

 さらにコア・ブーストクロックはTITAN Xとまったく同じであるためTDPは250Wで変化なし。PCI-Express 8+6ピンの外部電源でTDP250Wに収めるため、クロックを上げたくても上げられなかったことが伺える。

「GPU-Z」でGTX980Tiの情報を確認してみたが、GPU-Z側のアップデートが遅れているらしく、GPU名を始め情報の誤記や抜けが見てとれる

(→次ページヘ続く 「メモリー周りの速さでGTX980を圧倒」)

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