2013年の夏スマホの売上ランキングで早くも上位を占める3機種がある。それがドコモのツートップである「Xperia A」「GALAXY S4」とauの「HTC J One」だ。今回から本連載では4回に渡り、夏スマホの注目度ではトップクラスとなる、大本命3機種を比較していく。まずはスペックと外観、料金から見ていこう。
3機種の概要と主なスペック、機能をチェック
今回取り上げる3機種の主な特徴を見ていこう。
■NTTドコモ「Xperia A SO-04E」
春モデルで登場したドコモの人気機種「Xperia Z」よりもコンパクトで“持ちやすさ”を重視。Xperiaらしいこだわりのデザイン、クイック起動で素早く使えるカメラ、Xperia初のNOTTV対応とスキの無いモデルだ。
■NTTドコモ「GALAXY S4 SC-04E」
世界初の5インチフルHD有機ELを搭載。OSはAndroid 4.2、1.9GHzのクアッドコアCPUを採用。アウト・インカメラで同時撮影できる「デュアルカメラ」や、画面に触れずに操作できるジェスチャーなど独自機能も魅力だ。
■au「HTC J One HTL22」
大型センサーを搭載することで画質向上を狙い、一方で画素数は下げて画像サイズを抑えて、SNSでのコミュニケーションなどを重視した。カメラ機能に含まれる「HTC Zoe」を使うことでスマホでの写真の加工・編集も便利に。スピーカーの位置、アンプ内蔵など音質にもこだわっている。
スペック、対応機能・サービスを表にすると以下の通りとなる。
NTTドコモ 「Xperia A SO-04E」 |
NTTドコモ 「GALAXY S4 SC-04E」 |
au 「HTC J One HTL22」 |
|
---|---|---|---|
メーカー | ソニーモバイル | サムスン電子 | HTC |
本体サイズ | 約67×131×10.5mm | 約70×137×8mm | 約69×138×10.5mm |
重量 | 約141g | 約134g | 約157g |
画面サイズ | 4.6型 | 5型 | 4.7型 |
画面解像度 | 720×1280ドット | 1080×1920ドット | 1080×1920ドット |
OS | Android 4.1.2 | Android 4.2.2 | Android 4.1.2 |
CPU | クアッドコア 1.5GHz | クアッドコア 1.9GHz | クアッドコア 1.7GHz |
ROM/RAM | 32GB/2GB | 32GB/2GB | 32GB/2GB |
メモリーカード | microSDXC(64GB) | microSDXC(64GB) | microSDXC(64GB) |
下り最大通信速度 |
100Mbps (Xi) |
100Mbps (Xi) |
100Mbps (4G LTE) |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 |
テザリング | ○(最大10台) | ○(最大10台) | ○(最大8台) |
カメラ画素数 |
1310万画素CMOS (裏面照射積層型) |
1320万画素CMOS (裏面照射型) |
400万画素CMOS (裏面照射型) |
インカメラ | 31万画素CMOS | 210万画素CMOS |
210万画素CMOS (裏面照射型) |
防水/防塵 | ○/○ | ×/× | ×/× |
ワンセグ連続視聴 | 5時間20分 | 6時間30分 | 5時間40分 |
FeliCa | ○ | ○ | ○ |
赤外線通信 | ○ | △ | ○ |
NFC | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
HDMI | ○(MHL) | ○(MHL) | ○(MHL) |
SIM形状 | microSIM | microSIM | microSIM |
バッテリー容量 | 2300mAh | 2600mAh | 2300mAh |
Qi | × | × | × |
カラバリ | White、Black、Pink、Mint | BlackMist、WhiteFrost、BlueArctic | ホワイトメタル、ブラックメタル |
サイズではXperia Aが幅と高さが小さめ。ただしGALAXY S4のほうが軽い。HTC J Oneは重め。ディスプレーはGALAXY S4が唯一の5型。フルHDは2機種で、Xperia AはHD止まりだ。
CPUではクロック数を見ると「GALAXY S4 > HTC J One > Xperia A」の順だが、クアッドコアである点は共通だ。OSはGALAXY S4のみが、現時点で最新のAndroid 4.2を採用している。
内蔵メモリ、外部メモリは3機種とも同じ。通信速度も実測の数字は別だろうが、下り最大100Mbpsに対応。無線LANも5GHz帯に対応し、テザリング可能と最新の機種だけに一通りの機能対応している。
カメラはそれぞれ個性的で、Xperia Aはメインカメラに「Exmor RS for mobile」と呼ばれる裏面照射積層型CMOSセンサーを採用。GALAXY S4はインカメラの画素数も高い。
ユニークなのはHTC J Oneで、メインカメラは「今どき4メガ?」と驚くかもしれないが、これはあえて画素数を抑えた大型センサー。広報部によればアウト・インどちらのカメラも裏面照射型とのことだが、これもカメラに力を入れているように思える。
日本向け機能を見るとGALAXY S4がややマイナス点。防水と赤外線通信に非対応(赤外線通信リモコンとしての機能はある)。ただしワンセグの視聴時間は長めだ。バッテリー容量も他の2機種より少し大きい。なお、HTC J Oneも防水には対応していない。
3機種ともパーフェクトではないが、かといって致命的というほどの弱点も見当たらない。
では、引き続き外観をチェックしていこう。
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