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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第204回

Galaxy、isai V30+、Xperia、ハイスペック機のスタミナテスト

2018年03月12日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII編集部

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 主要3キャリアが提供するハイエンドスマホ、「Galaxy Note8」「isai V30+」「Xperia XZ1」の3機種を比較してきたが、最後はスタミナテスト。スペックが高いスマホのバッテリー持ちはどうだろうか。

Galaxy Note8

isai V30+

Xperia XZ1

ここまでXperia XZ1が2勝、引き分け1回

 ドコモ「Galaxy Note8 SC-01K」、au「isai V30+ LGV35」、ソフトバンク「Xperia XZ1」を使用しテストをしているが、2年間の料金比較スピードチェックでXperia XZ1が2勝、カメラテストでは各機種に決め手無く引き分け。Xperia XZ1はソフトバンクの月月割や、本体サイズなどの点で有利になったものの、正直3回とも引き分けでもおかしくないようなここまでの結果だった。

  ドコモ「Galaxy Note8
SC-01K」
au「isai V30+
LGV35」
ソフトバンク
「Xperia XZ1」
メーカー サムスン電子 LG ソニーモバイル
本体サイズ 約75×163
×8.6mm
約75×152
×7.4mm
約73×148
×7.4mm
重量 約190g 約158g 約156g
画面サイズ 6.3型 6型 5.2型
画面解像度 1440×2960ドット 1440×2880ドット 1080×1920ドット
OS Android 7.1.1 Android 8.0 Android 8.0
CPU 2.35GHz+1.9GHz
(8コア)
2.35GHz+1.9GHz
(8コア)
2.45GHz+1.9GHz
(8コア)
ROM/RAM 64GB/6GB 128GB/4GB 64GB/4GB
メモリーカード microSDXC
(256GB)
microSDXC
(256GB)
microSDXC
(256GB)
国内4G対応バンド 1/3/19/21
/28/42
1/3/8/18/26
/28/41
1/3/8/11/28
/41/42
キャリアアグリゲーション
VoLTE
連続通話時間 1370分(LTE) 1200分(LTE) 1460分(LTE)
無線LAN IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 1220万画素×2 1650+1310万画素 1920万画素
インカメラ 800万画素 510万画素 1320万画素
防水/防塵 IPX58/IP6X IPX58/IP6X IPX58/IP6X
ワンセグ
フルセグ
おサイフケータイ
NFC
Bluetooth 5.0 5.0 5.0
MHL(HDMI) × × ×
キャスト ×
SIM形状 nanoSIM nanoSIM nanoSIM
バッテリー容量 3300mAh 3300mAh 2700mAh
Qi ×
生体認証 指紋、顔、虹彩 指紋、顔、音声 指紋
USB端子 Type-C Type-C Type-C
カラバリ Midnight Black、Maple Gold オーロラブラック、クラウドシルバー、モロッカンブルー ムーンリットブルー、ブラック、ウォームシルバー、ヴィーナスピング

 スペックを見ると、Galaxy Note8とisai V30+はバッテリー容量が3300mAhだが画面サイズは6型オーバー、そして有機EL。Xperia XZ1はバッテリー容量が2700mAhと小さく、画面は5.2型液晶。これだけではなんとも判断しがたいところだ。

YouTubeの2時間連続再生ではisai V30+

 まずはいつも通り満充電の状態からYouTubeの2時間連続再生をし、残量を見る。ディスプレイの明るさは自動調整、音量は中くらいに手動設定、3機種とも各キャリアの通信回線が使えるものの、動画はWi-Fiで見ることが多いだろう、ということで筆者宅のWi-Fiに接続している。BluetoothやNFCはオフ、GPSの位置検索は高精度、Googleアカウントは同じ、その他の設定は初期のまま。なお電池の消費経過はアプリの「Battery Mix」を使用して確認している。

  Galaxy Note8 isai V30+ Xperia XZ1
2時間視聴後の
バッテリー残量
84% 88% 85%

 isai V30+が1位。2時間で12%減の電池残量88%だ。続くのが15%減のXperia XZ1、わずかな差で3位になったのが16%減のGalaxy Note8だ。

 並べて画面を見ていると、isai V30+はもっとも画面が明るく見えた。本体の設定にある「HDR動画効果」のおかげかもしれない。これはフルスクリーンの動画再生時に適用される。ともかく明るく、バッテリーが持つのならハッキリと勝利と言える。Xperia XZ1も明るめだが、斜めから見ると暗め。Galaxy Note8は3機種中もっとも暗く感じた。

YouTubeの24時間ライブ配信ではGalaxy Note8がトップ

 続いて同じ設定で、YouTubeの24時間ライブ配信を流し続ける。バッテリーがゼロになるまで何時間かかるのか。なお実際は電池残量がわずかになるとYouTubeが停止するものの、そのまま放置し、実際に残量がゼロになるまでの時間を計測している。

  Galaxy Note8 isai V30+ Xperia XZ1
ライブ視聴経過 11時間10分 10時間30分 9時間30分

 こちらはGalaxy Note8がトップで、電池残量0%になるまで11時間10分。2位はisai V30+で10時間30分、3位にはXperia XZ1で9時間30分。3機種とも特に問題無くスムーズに再生を終えた。

カメラ、Kindle、マップの連続使用
isai V30+が再び1位に!

 複数の機能を使用してのスタミナテストも行なった。カメラで静止画50枚を撮影し、そのまま10分の動画を録画。続けてKindleのアプリをインストールし、電子コミック1冊を各機種に追加して読み終える。さらにマップを起動して外出、キャリアの回線を使いながら30分間ナビ機能を利用して目的地(駅)まで歩く。

 ただし通常Wi-Fiを使い続けるKindle・電子コミックのインストールでは、今回3機種とも動作が遅く(おそらく筆者宅のWi-Fiルーターの問題)、いつまでもアプリとコミックの追加ができなかったため、Wi-Fiを切断しキャリアの回線を一時使用している。

  Galaxy Note8 isai V30+ Xperia XZ1
カメラ撮影後 96% 99% 96%
電子書籍1冊 92% 93% 85%
マップGPS30分 86% 87% 76%

 このテストでは終始isai V30+がリードした。とくにカメラ使用後は消費がわずか1%。Kindle読了後は6%減、マップ使用後も6%減だが、最後は残量87%だ。

 1%差で2位となったのがGalaxy Note8。最終的に電池残量は86%。こちらはカメラで4%消費したが、Kindleも4%減で済んでいる。ただしマップはisaiと同じく6%減。

 Xperia XZ1は残量76%と離された。カメラでは4%減だが、前述したインストールの件でもたついたせいか、Kindleで11%減と電池消費が大きくなっている。ただしこれは3機種とも同じ。またマップも9%減なので連続して使うとやや不利なようだ。

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