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UPを使うと何が分かるのか

Jawbone UPがもたらす「ライフログ炎上」とは

2013年05月04日 12時00分更新

文● 四本淑三

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UPで分かることのすべて

 UPを分かりやすく言いますと、まず昼間は万歩計になります。手首に付けたモーションセンサーが、その動きから歩行を記録するわけです。

 夜は睡眠時間とその深さを計ります。寝返りをうったり、じっと動かなくなったりという、その動作をモーションセンサーが記録していて、睡眠状態を解析するわけです。

 そしてバイブレーターの役割は目覚まし。以上!

 ここで「えっ、それで1万円以上するの!」と驚く人もいるでしょう。

■Amazon.co.jpで購入

実は結構お高いです

 実は私も、心拍とか体温とか皮膚の湿気とか、もっといろいろな生体データを差し出してもいいのに、と思っています。ただ、現状、それほど精密なデータもいらない。それがUPを使っているうちに分かってきます。優先させたのは、とにかくユーザーに毎日使わせること、そのためにハードルを低く設定することだったろうと想像します。だから使い方も簡単です。

 買ってきて、パッケージを開けて、充電して、スマホのイヤホン端子に挿し込んで、同期して、アプリでちゃちゃっと設定するだけ。UPの利用については、まずJawboneのアカウントが必要ですが、これで取得したデータはクラウドで共有されます。だからデータの同期のために、常に同じ端末をそばに置く必要はない。

付属の充電ケーブル「USB-ミニジャック」を使って充電します。フル充電は約80分。これで10日間動作します

データの同期も4極接点ミニプラグをスマホに挿し込んでデータ交換。ワイアレスより簡単で確実かも

ただプラグに被せるキャップの紛失だけが心配です

 UPのモーションセンサーは歩行以外の運動を記録しません。他の運動をする場合は、リストバンドにストップウォッチ機能があるので、まずそれを使って運動時間を記録します。その後、アプリの画面上で、記録した時間帯にしていた運動を選び、運動強度を入れる。つまり運動量は目分量。

 食事の記録についても、市販食品のバーコードをスマホの内蔵カメラで読んだり、食品素材の栄養価を自分で足してメニューとして記録するという、一般のカロリー計算ソフトと同じ方法。初期設定でパーソナルデータとして体重を入力する必要はあるものの、ダイエットソフトのように日々の体重変動は記録出来ません。

 それでいいんです。なぜなら体重のような目標を設定すると、それ自体がハードルになってしまうからです。それに人類が皆ダイエットする意思を持っているわけでもない。

1時間自転車で運動したことを記録した例。運動強度は「易しすぎる」「易しい」「ちょうど良い」「難しい」「難しすぎる」の5段階を自己申告

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