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Jawbone UPでダラダラとした活動ログを蓄積するレビュー

人はなぜライフログを取りたがるのか?

2013年05月19日 12時00分更新

文● 四本淑三

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前回に引き続き、いかに己(おのれ)がダメなのかをレポートしていきます

 「あのー、ヨツモトさんは、なんで磁気ブレスレットなんかしてるんですかー?」

 などと言われたりしつつ、UPを使い始めて、はや5週間。日本での発売直後にアプリがアップデートして、他のさまざまなライフログ関連ツールとの連携が図れるようになりました。

 前回は「Jawbone UP」がイージーなライフログ取得ツールである一方、根本的なところで大問題が、といった趣旨のご報告をいたしましたが(関連記事)、今回もそれは同じです。就寝前にボタンを押して「起床モード」から「就寝モード」へ切り替えるという、UPを使う上で必須の操作を忘れて寝てしまうのは、すでに常態化しております。

 おかげで睡眠データが取れるのは1週間に1度くらいという有様。このようにして日々、己のダメさを確認し続け、悶々と暮らし続けているのであります。これは一体何のためなのかと自問しながら。

今のところUPと連携できるのは10のサービス。WiFi体重計の「Withings」、ジョギング記録アプリの「RunKeeper」、カロリーカウンター「MyFitnessPal」、ランニング用ルートトラッキング「MapMyFitness」、SNSなどへのタスクを自動化する「IFTTT」、ワークアウトトレーナー「Wello」、フィットネスデータをビジュアライズする「Notch」、睡眠改善支援の「Sleepio」、ダイエットの「Lose It!」、医療コストを管理する「Maxwell Health」。なんとまあ世の中にはいろんな健康サービスがあるものかと驚いてしまいますが、それだけ我々は不健康な毎日を送っている、あるいはそうした強迫観念の裏返しなのでしょうか

「おいこらたまには動けボケ!」と知らせてくれるアイドルアラート

 ところがよくしたもので、モードの切り替え忘れの予防に使える機能が、ちゃんとUPにはありました。

 「アイドルアラート」という機能です。簡単に言うと「運動不足お知らせ機能」。動かずに一定の時間じっとしていると「おいこらたまには動けボケ!」と言わんばかりに、バイブレーターが鳴動いたします。当たり前ですが、このアイドルアラートが有効になるのは、起床モードの時に限ります。

 よって、このアイドルアラートを常時オンにしておけばいい。もし起床モードのまま寝てしまったら、アイドルアラートが発動してバイブレーターでたたき起こしてくれる。そうしたら軽く舌打ちでもしながら就寝モードに切り替え、そのまま寝ると睡眠時のログがバッチリ取れます。

 ところが、アイドルアラートにも問題があります、いまこうして原稿をタイプしている程度では「動かずにサボっている」と判断されてしまう。ゆえに一定時間おきにバイブレーターがブーブーと震えっぱなしに。そのたびに立ち上がって何か運動するというのも、どうにも滑稽な感じがしていかんのであります。

 かようにウザい感じで、結局のところアイドルアラートはオフにしてしまうわけです。すると、就寝モードへの切り替えも忘れる。だから睡眠のログも取り損なう。いまだこの繰り返しから脱しておりません。

アイドルアラートはUPを接続して設定可能に。オン/オフの設定もリストバンドを接続し、アプリ側で設定して同期する

「活動していなかった時間」を15分~2時間の間で設定。動作する時間帯を開始時刻と終了時刻で設定

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