昨年11月に発表されたフィットネストラッカー「UP move」の印象を、今さらながら開陳させていただきます。
なぜこのタイミングかといえば、使い始めて約4ヵ月、やっと電池が切れ、その間、ほとんど存在感がなかったことに気づいたからです。これは存在感が薄いとケチを付けているのではなく、むしろ付けっぱなしでも気にならないという点で、今までの製品より優れていると感心しているわけです。
フィットネストラッカーの機能は実に単純で、加速度センサーのデータから歩数や睡眠のような運動量をロギングし続けるという、ただそれだけのものです。メーカーはセンサーを売っているだけで、主役はそのバックグラウンドで動くアプリやデータ解析の側にあります。
クラウドに蓄積される我々のライフログは、ユーザーにとっては自己管理のツールとなるわけですが、メーカーにとっては事業開発のためのビッグデータとなるわけで、ユーザーにセンサーを付けてもらわない限りビジネスになりません。
いずれの立場であっても、一度装着したら滅多なことでは外さないか、装着していることを忘れてしまう程度に違和感を与えないこと。それが大事な性能です。その点でUP moveは非常によろしいわけです。
(次ページでは、「非充電式のストレスのなさ」)