このページの本文へ

健康管理を意識から変えるかもしれない

24時間装着する全天候型ガジェット「UP」が日本上陸

2013年04月08日 19時00分更新

文● ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

アメリカで話題のヘルスガジェットが
いよいよ日本上陸!

 高音質なBluetoothスピーカーなどをリリースしている、JAWBONE(ジョウボーン)。ASCII.jp読者の中にもこのメーカーの商品を使っている人がいるだろう。

 ワイヤレスの機器をリリースしてきたジョウボーンが、新たに日本でリリースするのが高性能ヘルスケアリストバンド「UP」だ。すでにアメリカではリリースされており、大ヒットしているウェアラブルガジェットである。今回は日本でのリリースにあたり、ジョウボーンの製品開発部門責任者のヨルゲン・ノルディン(Jorgen Nordin)氏にインタビューすることができた。なお、UPについてはすでにアメリカ版のレビューを、ライターの松村太郎氏が行なっているので参考にしてもらいたい(関連記事)。

 ずばり、UPとはなんなのか? その誕生までの過程を聞いた。

ジョウボーン 製品開発部門責任者 ヨルゲン・ノルディン(Jorgen Nordin)氏

ヨルゲン氏「UPとはまったく新しいカテゴリーの製品です。以前はアメリカが中心だった肥満や心臓病、成人病はいまや世界中の問題になっている。なんとかしなければ、という思いはみんな持っているが、思いと行動のギャップに悩んでいるんですよ」

 たしかに今の日本を見渡しても、不況のうえに仕事が忙しく、健康を気にしている余裕がないという悪循環だ。家に帰ってきても、疲れ果てて何もする気がおきずに寝てしまう、なんて経験もあるだろう。健康のために何かやらなきゃ、と思いつつも日々の業務に追われてついつい後回しに……。実際に行動に移すのは難しい。

UPでできることはこの4カテゴリーにわけられる

ヨルゲン氏「21世紀の人間は毎日忙しくて、健康維持のために時間を取るのは厳しい。われわれが世界各国の人に健康に関するアンケートをした結果、84%の人が健康が優先であると答えているが、72%の人が健康の維持管理が難しいと答えている」

 そんな状況を打破するために誕生したのが、今回紹介するUPなのである。健康管理の第一歩は自分の基本的な状態を理解するこが大事だ。UPでは寝る、動く、食べる、感じるという、4つのカテゴリーをセンサーとクラウドで管理してくれる、装着型ガジェットである。

iOS用のアプリと連動して、このような健康管理ができる。これは英語版だが日本語版はAppStoreからダウンロードできる。なお、Android版は英語のみ

ヨルゲン氏「この製品は24時間常に身につけるものなので、日常生活で意識させるような作りではいけません。快適で、小型で長寿(バッテリー)、そして防水といった機能に加えて自然な装着感。シャワーを浴びているときでも、屋外で雨が降ってきたとき、ジムで汗を流しているときでも外す必要がないのです」

 デザインのハードルをかなり高く設定し、かつ自己表現のひとつになるような、機能性があるアクセサリーを目指したという。重さも19gと超軽量。防水テストもただ水をかけただけではなく、お湯や石鹸まじりの水、汚水、アルコールなど、さまざまな液体でテストを繰り返したという。「水は生きていくうえで欠かせないからこそ、新しい防水の基準を作りたかった」と、ヨルゲン氏は力強く語った。

かなり過酷な環境のテストをひたすら繰り返したという

ヨルゲン氏「ウェアラビリティーに関する規格は存在しない。だからボタンが取れないようなテストを200回以上繰り返したり、46週間もの間に膨大な実用テストをしたり。スタッフのマンパワーは軽く1万6000時間以上かかっているでしょう。24時間使うものだから、テストも24時間使わないとわからない。数百人のテスターに付けてもらって、多くのパターンを記録しました。おかげで人間の行動パターンの勉強にもなりましたね(笑)」

 UPにはユーザーの130億のステップと200万回の睡眠データが入っているという。実際に付けて、自分の行動パターンが反映されると、不思議と前向きな変化が現われる。例えば、今までエレベーターやエスカレーター、動く歩道を使っていたのが、階段などを使うようになったり、飲食物のカロリーがわかると、高カロリーのものは注文しなくなったり。そのうち、意識せずとも健康的な変化をもたらすのがUPなのだ。なお、これらのデータは同社が用意するクラウド上に保存され、CVS形式で確認できる。そのおかげで紛失や破損してしまった場合でも、すぐに同期できるので、利便性は高い。また、バッテリーは90分の充電で10日間もつという長寿命だ。

 そんなUPは日本では4月20日に全国の家電量販店などで発売される。価格は1万3800円。また、カラーバリエーションも豊富で、日本ではオニキス、ミントグリーン、ブルー、ライトグレーの4色を展開する。専用アプリは日本語版がiOS対応でリリース済み、Android版は英語版のみリリースされている。なお、自分のデータはTwitterやFacebookでも共有可能なので、友人と一緒に楽しみながらのダイエットができるだろう。

■関連サイト

カテゴリートップへ

ASCII.jp RSS2.0 配信中