絶対に落とせない福島でメロン号は4位フィニッシュ！

2012年07月18日 18時00分更新

文● 中村信博　●撮影／中島正義、うえのふみお

前回取りこぼしたポイントを
福島戦で見事にリカバー！

　そして迎えた最終ステージ、SS16「東野牧野リバースIII」。この2.81kmのステージで、メロン号は今回の福島戦で唯一となるフルアタックを敢行。CUSCO 86を2秒後方に退けたばかりか、すぐ上にいた木下聡選手／佐瀬拓野選手組カローラレビンをもわずか0.2秒差で下してフィニッシュ。メロン号は、絶対に落としてはならないこの福島戦でJN-3クラス4位を獲得した！

激闘を制して4位で帰還したメロン号。帰ってきたメロン号に、多くの選手が祝福の言葉をかけていた

セレモニアルフィニッシュの後はパルクフェルメへ。共に戦ったライバル達と肩を並べて、翼を休めていた

　よし、今回の4位フィニッシュはシリーズを戦う上で極めて大きい！　今回で得られるポイントはわずか7.5ポイントだが、前戦の愛媛戦を0ポイントで終えてしまった我々としては、4位入賞は予想以上の成績だ。シリーズトップの村田康介選手／北川紗衣選手組ブーンX4からは依然として大きなポイント差があるが、これからメロン号＆眞貝選手が得意とするターマックイベントが続く。わずか7.5ポイントでも、後々大きな意味を持ってくるはずだ。

ダートに強いサトリアネオだけど、SS11でCUSCOワークスの1台が大転倒。さらにSS15では、CJRT佐藤りあ号が駆動系トラブルにより戦線離脱。今回はツキがなかった

パルクフェルメにマシンを収めて、サービスに帰ってきた眞貝選手とコドライバー田中選手。「完走こそが大事だよね、まさか4位になるとは！」と、SRS金子敏邦社長と笑いあう

　MRCは当初の参戦予定に従って、6月30日～7月1日に北海道洞爺湖町で行なわれた第4戦「ARKラリー洞爺」をスキップ。このイベントではふたたび村田選手のブーンX4が優勝して、シリーズポイントを54ポイントまで伸ばしている。現在、シリーズ4番手につけるメロン号との差は、30.5ポイント。大きな数字だけど、まだかろうじて手が届くポイント差だ。

　でもそれは、次からのターマック2連戦をいずれも優勝しなきゃ届かない数字だ。チームとして元より優勝を狙っている夏のターマック2連戦だけど、いずれもフルポイント優勝（2日間ともトップ通過）しなければ、9月のビッグイベント「ラリー北海道」までに互角の勝負へと持ち込むことができない。これはなかなか厳しい戦いとなるだろう。

　最後にラリーやダートラなどの映像配信を専門にしているサイト「MoTV」からダイジェスト映像をお借りしたので、ご覧になっていただきたい。少しでも福島ラリーの楽しさが伝われば幸いである。