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速くて便利! 実測でわかるモバイルデータ通信 第3回

家でも外でもWiMAX! お得な「2台セット販売」を試す

2011年08月18日 12時00分更新

文● 宇野貴教

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速度はまずまずだが屋内では感度弱め

 実際に屋外で使ってみた感想や通信速度をレポートしよう。測定場所は駅近くのビル8F屋上、商業ビル2F屋内、商業ビルB3F駐車場、公園、ビル谷間、そして筆者の自宅マンション1Fである(いずれも都内近郊)。

 UQコミュニケーションズのWebサイトで通信感度判定チェックしたところ、いずれのポイントでも「○(良好)」の表示だったため、電波受信に地理的な問題はないと思われる。

 今回最も良好な速度を記録したのは公園で、下り速度は約8Mbpsであった。上りも3M近い速度が出ており、良好な電波状況が得られればモバイルブロードバンドとして最速クラスの速度が得られると見て間違いない。

URoad-8000の下り測定結果

URoad-8000の下り測定結果

 ただ、この良好な電波状況と言うのがクセモノのようで、今回のテストでアンテナLEDが緑(良好)を表示したのはこの公園のみ。良好な条件と思われた屋上もアンテナは黄色(普通)で、速度は公園よりもやや低い結果である。なお、Googleストレージへのファイルアップロード(10MB)も試したが、屋上で44秒かかったのに対して 公園は37秒で完了した。

 街中を歩きながら受信状況を見てみると、黄色と緑が7:3くらいの比率で変化するため、ビルといった障害物などの影響を受けやすいのかもしれない。

 ビルの谷間とマンション1Fの受信状況は赤(悪い)で、下りの速度は約1Mbpsほどとなる。マンション1Fの電波状況が悪いのは、横に防音壁が設置されているためだと思われる。

URoad-8000の上り測定結果

URoad-8000の上り測定結果

 Web閲覧もちょっとぎこちない速度になり、動画サイトもストリーミングバッファが追いつかない。上りの速度はさらに遅く、特にビル谷間での接続はたびたび不安定になるようで、Googleストレージへのアップロードは途中で接続が切れてしまう。周りに障害物が多い場所ではあまり速度は期待できず、実用はやや厳しいと思われる。

 商業ビル2Fと商業ビル地下駐車場は接続が確立できず通信が行なえなかった。ビル2Fは入り口付近だと問題ないのだが、中に7~8mほど進むと通信状況が赤になり、さらに数メートル進むとまったく繋がらなくなってしまった。屋内利用時は本体を窓の近くに置くといった工夫が必要かもしれない。

WiMAXを自宅メイン回線に使う据え置きルーター
Aterm WM3400RN

「AtermWM3400RN」

 NECアクセステクニカ製の「Aterm WM3400RN」は、UQ WiMAX回線を自宅やオフィスのインターネット接続に使うための据え置きタイプのルーターである。

前面には無線LANのオン/オフスイッチがある

前面には無線LANのオン/オフスイッチがある

背面にはEthernet端子を装備。無線LAN非搭載のネットワーク機器も接続できる

背面にはEthernet端子を装備。無線LAN非搭載のネットワーク機器も接続できる

 インターフェイスは必要最小限で、ACアダプター接続用のコネクターと10BASE-T/100BASE-TX対応の有線LANポートが1つだけである。スイッチ類も電源と無線LAN機能オン/オフのみとシンプルだ。

 無線LAN機能を搭載するため、ノートPCやスマートフォンなどとのワイヤレス接続が可能。対応無線LAN規格はIEEE 802.11b/g/nなので、無線LANクライアント同士の高速通信が行なえる。

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