このページの本文へ

行っとけ! Ubuntu道場! ― 第46回

~師範、NASがほしいです……。~

2011年07月14日 16時00分更新

文● hito(Ubuntu Japanese Team) イラスト●瀬尾浩史

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

RAIDレベルってなに?

編集S:なんかRAIDっていろいろあったような気がするのだ。

小林:RAIDレベルというものですね。RAID1かRAID6が基本みたいです。

編集S:RAID5とかいうのもあったよね?

あわしろいくや:まー簡単に言うと、「RAID1」=同じデータを2台のHDDにコピーしておく、「RAID5」=特殊な処理を使って、「構成しているHDDの中で一台が壊れても平気な状態にする」、「RAID6」=RAID5と同じなんだけど、二台壊れても平気、ぐらいに思っておくといいですな。

編集S:RAID1は2台単位だろうけど、RAID5とか6はたくさんでも組めるのね?

hito:RAID5は3台から、RAID6は4台からですね。最低台数で組むのはあんまり嬉しくないですけど。

やまね:特にRAID6は、4台で組むとRAID1と同じような状態になるからねー。

編集S:な、なんか難しいので、簡単な目安を。

ミズノ:「とにかくRAID1かRAID6を使え、RAID5はダメ」と覚えておけばOKです。

あわしろいくや:なんでかというと、RAID5は「とても壊れやすい」からなんですなー。

編集S:ほほー。

hito:RAIDって「HDDが壊れたときのため」のものなんですけど、「HDDが壊れた状態」から元に戻るときの処理でコケたりする可能性があるんですよねー。RAID5はいろんな問題があって、「元に戻す」処理に失敗しやすいんです。

編集S:なんで?

瀬尾浩史:レッツ説明タイムその2ペン。

あわしろいくや:まず一つは、「RAID5は、1台のHDDが壊れてしまった後の復旧時は、とても弱い状態になる」ということですな。たとえば6台のHDDを使ってRAID5を組んでるとしますな。

編集S:豪勢な……。

ミズノ:いくやさんには良くあることです!

あわしろいくや:う、うるさいんですな。さすがにそれ級はあんまり無いんですな。

やまね:「あんまり無い」=「結構ある」?

小林:ナイスな指摘ですね。

編集S:6台あった状態で1台壊れると、残り5台、と。

あわしろいくや:で、復旧時には「残り5台の全領域にアクセスして、壊れた1台分のデータを復元する」という処理が走ります。この復元したデータを新しく搭載したHDDに書き込んで、元の状態に戻すわけですな。

編集S:あれ。そのタイミングで「残り5台」が1台壊れたりすると?

あわしろいくや:当然復元不能になりますな。

編集S:ほほー。それはちょっとコワイかもしれない。「1台でも壊れたら復旧不能」っていう状態はいやだなー。

ミズノ:というわけで、RAID5はあまり使うべきじゃないんですねー。

hito:あとリマップ周りで地雷踏む可能性もありますからねー。

瀬尾浩史:レッツ説明タイムその3ペン。

あわしろいくや:HDDって、「まったく動かない」以外に「部分的に壊れた」状態になることがあるんですな。ごく一部分だけが読めなかったり、書けなかったりする状態。

hito:この「部分的に壊れた」状態は「バッドブロック」と呼ばれてまして。バッドブロックは日々HDDを使っているうちに、気付かずにできてたりしますです。

ミズノ:ふつーに使ってる範囲だと、バッドブロックってある程度修復できるんだっけ?

hito:できますねー。いまどきのHDDだと、「この部分は使っちゃいけない場所なので、あらかじめ準備しておいた予備領域のここ使って回避するよ」っていう処理をしてくれるようになってます。「リマップ」とか言います。でもしょせん「これからは別の領域を使ってね」っていう処理なので、もともとそこにあったデータは読めなかったりします。

あわしろいくや:で、RAID組んでる時はこのへんがシビアに関わってくるのです。

さかもっちー:ほうほう。

あわしろいくや:さっきの「残り5台」の状態を考えてください。

編集S:考えた。

あわしろいくや:「残り5台」で復旧してるときに、リマップが必要な事態が発生したらどうなりますかな?

編集S:部分的にデータが読めない、と。……あれ、復旧ってできるので?

あわしろいくや:できませんな。

編集S:こわいー。

ミズノ:RAID6だとまだ復旧しやすいんですよねぇ。1台壊れてももう1台あるから。

あわしろいくや:外付けのやつだと、たいていRAID1にしますなぁ。

編集S:ということはNAS買うときはどうすればいい?

hito:HDDの内蔵数は、「別のところにバックアップする前提で1台」「自前でミラー組める2台」「RAID6組める4台以上」てな感じで。

小林:目的によって台数とお値段が大きく変わってきますね。

hito:あとは、NAS使う場合は定期的に全データをナメておくといいですね。健全な状態でナメる分には、リマップ起きてもデータ飛んだりしませんし。

編集S:ほほー。もしかして、いいNASだとその辺は勝手にやってくれる?

あわしろいくや:やってくれますなぁ。Ubuntuで自前で組んだ場合は、「dd of=/dev/null if=/dev/sda」とかいう、「ディスクからデータを読んで、そのまま/dev/nullに捨てる」みたいな処理を仕掛けるといいですな。

編集S:何を言われているのかわからんー。

ミズノ:上記をcronに仕掛ければいいわけですよ! 一週間に一度とか。

編集S:やっぱり何を言われているのかわからんー。

小林:そのあたりをサクサク理解できたり、自分で調べたりしないとNASとしてUbuntuを使うのは厳しいかも知れませんね……。

さかもっちー:じゃあUbuntu Studio使いませんか?

編集S:それはNASっぽいものを作る上でなにか有利なので?

さかもっちー:特にないです。

編集S:……。

やまね:布教は常に行なわないといけませんからね。

瀬尾浩史:みんな、キャラ濃すぎペン……。


(次ページへ続く)

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事

ASCII.jp特設サイト

プレミアムPC試用レポート
ピックアップ

富士通パソコンFMVの直販サイト富士通 WEB MART

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン