価格別のオススメビデオカードを探す
現在流通しているRadeonとGeForceの各GPUを確認したところで、最後はコストパフォーマンスの面からアプローチしてみよう。
以下に用意した表は各GPUグレードごとの販売価格だ。価格帯ごとに上からスーパー(ウルトラ)ハイエンド、ハイエンド、ミドルレンジ、ローエンドの4つに分割。販売価格はノーマル版を基準にし、オーバークロック版やメーカーオリジナルモデル等の特殊なモデルは考慮してないほか、ある程度の誤差があることを承知で確認してもらいたい。
価格別グレード比較 | ||
---|---|---|
価格 | GeForce | Radeon |
9万円前後 | GTX 590 | |
8万円前後 | HD6990 | |
5万円前後 | GTX 580 | |
3万5000円前後 | GTX 570 | HD 6970 |
3万円前後 | HD 6950 | |
2万6000円前後 | GTX 560 Ti | |
2万4000円前後 | HD 6870 | |
2万円前後 | HD 6850 | |
1万6000円前後 | GTX 550 Ti | HD 6790 |
1万1000円前後 | GTS 450 | |
8000円前後 | GT 440 | |
7000円前後 | GT 430 | |
6000円前後 | GT 520 |
コストパフォーマンスは気にしない人向け
(スーパーハイエンド)
正直なところ「GeForce GTX 590」および「Radeon HD 6990」のようなクラスのビデオカード購入を考えている人は、クドクド説明される前に買ってしまっているというパターンがほとんどではなかろうか。
「う~ん、どうしようかなぁ」などと迷って買う製品でもないだろう。その上のモデルが存在しない以上、コストパフォーマンスという言葉など無縁だと言い切れる人が買うための製品だ。
なんだかんだでビデオカードにこだわる人向け
(ハイエンド)
いわゆるハイエンド向けとされる市場には、NVIDIA、ATIともに2製品が展開中だ。いずれも最新PCゲームをプレイする人や、とにかく速いカードが欲しいという人向けの製品で、自作をするうえで予算的に迷った場合はあえて選択する必要のない価格帯ともいえる。
なお、発売当初こそリファレンスモデル中心だったが、今では多数のオリジナルファン搭載モデルが発売されている。個性的な製品という意味では、非常に選び応えのあるモデルが多数ラインナンップしており、見ているだけでも楽しい。
性能と価格のバランスを重視する人向け
(ミドルレンジ)
「性能も大切だけど価格も安いカードがいい!」という欲張りな、というかほとんどの人がそう考える価格帯の製品である。GPUの性能によって価格のバラツキも見られるのだが、おおむねビデオカードの予算に2万円前後を考えている人はここに該当する。
どうしてもハイエンド以上の製品は、描画性能のほかに消費電力や発熱などでピーキーな一面を見せるが、その点ミドルレンジクラスのモデルにおいては比較的バランスを取ったものが多い。結果的に、搭載電源やケース内エアフローについても“ミドル”な構成で落ち着かせることができるという利点もあるわけだ。
またショップごとに特価モデルが多いのも特徴で、時に性能と価格が逆転して販売されている例も多い。決められた予算内で、どれだけ性能の高いGPUを選択しつつ、かつ自分好みのモデルを見つけることができるのか。実際アキバを訪れて購入するのなら、パーツショップを巡りながら、非常に楽しい時間を提供してくれるだろう。
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