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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2011 ― 第2回

知ったかできるパーツ基礎知識【ストレージ編】

2011年04月13日 12時00分更新

文● 池座 優里

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2010年から2011年のストレージ事情

 ストレージデバイス、イコールHDD(Hard Disk Drive)というのは既に過去の話。ストレージデバイスの話題の中心はSSD(Solid State Drive)へと移ってきている。
 発売当初こそ価格が高くなかなか手を出しづらかったSSDだが、この1年で大きく値下がりし、64GBモデルなら1万円前後、128GBなら2万円前後からとかなり現実的な選択肢となってきた。さすがにデータドライブとして使うには(HDDと比較して)まだコストパフォーマンスが悪いものの、起動ドライブとしては十分実用的になったといえるだろう。

ストレージデバイスの話題の中心はSSDへと移ってきている。この1年で大きく値下がりし、起動ドライブとしては十分実用的になったといえるだろう

 一方、HDDは低価格、大容量化が一段と進み、2TBなら6000円前後、3TBでも1万3000円前後からとコストパフォーマンスを重視するなら最適なストレージデバイスだ。
 そこで第2回ではSSDとHDDのメリット・デメリットをしっかりと把握。自分にあった最適なストレージ環境を選択するべく、2010年~2011年3月までのストレージ事情について解説していきたい。

急速にSATA3.0(6Gbps)対応が進むSSD
最大転送速度は400MB/secオーバーへ!!

 2010年は一気にSATA3.0(6Gbps)対応が進むと思われたSSD。しかし現実にはメーカー各社ともパフォーマンスを発揮するのに手間取り、2010年3月に発売されたCrucial「RealSSD C300」シリーズ以降、新しい製品は登場しなかった。

SATA3.0(6Gb/s)インターフェイスに対応する初のSSDとなったCrucial製「RealSSD C300」

 ところが、年の瀬も迫った2010年12月、突如発売された最大転送速度400MB/secオーバーのPlextor製「PX-M2S」シリーズを皮切りに、Corsair製「Performance 3」シリーズ、Intel製「Intel SSD 510」シリーズ、Crucial製「RealSSD C400」シリーズと立て続けにSATA3.0対応SSDが登場している。Intel、AMDともチップセットレベルでSATA3.0へ対応したこともあり、今後もSSDの高速化の流れはより一層進んでいくだろう。

SATA3.0(6Gbps)対応SSDとしては2モデル目となったPlextor製「PX-M2S」シリーズインテル初となるSATA3.0(6Gb/s)インターフェイス対応SSD「Intel SSD 510」シリーズ

SSDについてもおさらいしておこう

 さて、今やSSDも完全にストレージデバイスとして定着してきた印象。今更説明する必要はないかもしれないが、ここで簡単におさらいしておこう。SSDはNAND型フラッシュメモリを記憶媒体として利用しておりHDDのような駆動部がない。そのため、衝撃に強く、低消費電力かつ高速なストレージデバイスといえる。特に、OSやアプリケーションの起動に重要なランダムアクセスを得意としており、ベンチマークテストの結果だけでなく体感速度も大きく向上するのだ。

SSDを分解したところ。コントローラチップ、NANDフラッシュメモリ、キャッシュメモリで構成されており駆動部は一切ない

 一方、価格が下がってきているとはいえ、いまだHDDに比べると高価な点は変わりなく、さらにNANDフラッシュの書き換え回数制限による製品寿命といった欠点もある。
 ただ、最近の製品では、書き込み回数の多いブロックのデータを少ないブロックに入れ替えることで書き換え回数を均一化したり、容量の一部を予備領域として確保するなど製品寿命をのばす対策が取られているものも多い。そのため、書き換え回数制限による製品寿命についてはそれほど神経質になる必要はないだろうが、一応そのような注意点があることだけは覚えておく必要がある。

NANDフラッシュは図のように、2次元の配線でメモリーセルが接続されている。消去するときはブロック全体、書き込みはセルごとに行なう。読み込みはページ単位

 また、SSDの普及によって、OSレベルでの対応も進んでいる。Windows 7ではSSDの性能を最大限に発揮できるように、HDDとは異なるデバイスとして認識するようになっている。SSDとして認識されたデバイスは、自動デフラグが自動的にOFFになり、その代わりにSSD用のデータ管理機能であるTrimがONになる。さらに、システムがSSD上にある場合にはSuperFetchReadyBoostといったキャッシュ機能もすべて無効になる。

(次ページへ続く)

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