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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2011第3回

知ったかできるパーツ基礎知識【ビデオカード編】

2011年04月14日 12時00分更新

文● 山県

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高性能ビデオカードが手軽に購入できる時代に

 ビデオカードを探しに秋葉原のパーツショップを久々に訪れたユーザーは、少なからず驚くはずだ。なぜなら、今やかなり高性能なビデオカードが、非常にリーズナブルな価格で販売されていることが本当に多いからだ。

NVIDIAの最新デュアルGPU「GeForce GTX 590」採用のリファレンスカード。1枚で3系統のDVIコネクターを備え、3枚の液晶を使った3D環境「NVIDIA 3D Vision Surround」、あるいは非3Dの3画面環境「NVIDIA Surrond」に対応する

 1年前のハイエンドビデオカードが、現役のミドルレンジカードよりも安い価格で販売されているのはもちろん、その現役最新カードも実売5万円台で売られるなど、メーカーによっては以前のミドルクラスGPU搭載製品よりも安く販売されていたりするのだ。
 ある意味、需要と供給のバランスが崩れた状態ともいえるのだが、ユーザーにとってはまことにありがたい時期を迎えているといえる。
 今回掲載する3回目のビデオカード編では、2010年4月から現在までのビデオカードの流れをおさらいし、これから購入を検討する読者の役に少しでも立てればというのが目的である。

がっぷりよつのRadeon vs GeForceのシェア争奪戦

 まずはじめに、2大GPUメーカーの大まかな流れを掴んでおきたい。今から3年前の2008年はNVIDIAのGeForceシリーズが圧倒的なシェアを獲得。翌2009年はAMDの「Radeon HD 4000」シリーズ、そして業界初となるDirectX 11対応の「Radeon HD 5000」シリーズが大ヒットし空前のRadeonブームが訪れた。
 ちょうど1年前の2010年春。NVIDIAはAMDから遅れること半年、ついにDirectX 11対応の「GeForce GTX 400」シリーズを投入。余裕の構えすら見せるRadeonシリーズを横目に多くの新型GPUを発売し、追撃の準備を着々と整えていった。

正式発表と同時に販売がスタートするビデオカード。注目モデルの発売ともなると、解禁時間前からパーツショップを訪れているお客さん達が、にわかにソワソワとし始めるなんていう光景も珍しくはない

 そして2010年暮れの11月~12月にかけて両社は、主力となるハイエンドGPU(NVIDIAは「GeForce GTX 580/GTX 570」、AMDは「Radeon HD 6970/HD 6950」)を発売。年明けの2011年3月には、さらにハイエンドなデュアルGPU市場(NVIDIAは「GeForce GTX 590」、AMDは「Radeon HD 6990」)でも、激しいシェア争いを繰り広げている。ここまでが現時点での2大GPUメーカーの情勢である。

Radeonの2011年上半期ロードマップ

GPU選択のまえに、まずは確認しておきたいポイント

 早速GPUの説明へと入りたいところだが「ビデオカードなんて久しく交換していないんだけど……」というユーザーも少なくないはず。そこで毎度のお約束ながら、GPU選択の前に確認しておきたいポイントをいくつか挙げてみたのでチェックしていこう。

  • ビデオカードのインターフェイス(マザーボードの拡張スロットの確認)
  • ビデオカードの物理的なサイズ(PCケース内に収納可能かどうかの確認)
  • ビデオカードの性能(GPUの種類をしっかり把握する)

 例年挙げる以上の3つが、重要ポイントとなるが今年はそれに加えて

  • ビデオカードの発熱(PCケースのエアフローに注意する)

 も付け足しておきたい。なお、ビデオカードの性能(GPUの種類をしっかり把握する)については後述するのでそちらを参照していただきたい。

PCI Express 2.0 x16対応以外は
気にしなくてOK

 まずはビデオカードをマザーボードに差すためのインターフェイスから話を進める。現在、ビデオカードのインターフェイスには大きくわけて以下の3つのタイプがある。
 PCI Expressについてはx16対応のほか、一部にPCI Express x1対応という珍しい製品も存在するが、とにもかくにも流通しているビデオカードのインターフェイスは以下の3通りだ。

  • PCI Express
  • PCI
  • AGP

 いまだにPCIやAGP対応ビデオカードが販売されているので一応挙げてはみたものの、現実問題としてメインPCのビデオカードにこれらの製品を選択する理由は微塵もない。
 特にAGP対応製品については、なにかよほどの理由がない限りはマザーボードの買い替え、というかシステム全体の見直しを図るべきだ。よってビデオカードの交換を考えた時に手持ちのマザーにAGPスロットが載っていた(もしくは対応カードが差さっていた)場合は、素直にすべてを買い替えよう。

ビデオカード選択の前に重要となるマザーボードの拡張スロット構成。基本はPCI Express 2.0 x16スロットにVGAを、PCI Express x1スロットやPCIスロットにはインターフェイス系のカード(今なら地デジチューナーやUSB3.0カード等)を増設する2011年になってから発売されたPCI Express x1インターフェイス対応のビデオカード。用途がある程度限定されているという“分かってる人”向けの製品となる。写真はGeForce 210搭載のLeadtek製「WinFast 210 PCIe X1」

 PCI対応カードについては、一部にMini-ITX対応マザーなどがあるために、一概に切り捨てる製品でもない。が、やはりメインPCのビデオカードとして選択する場合は候補にはなり得ない。完全なセカンドPC用、もしくはサブ用のカードとして考えておきたい。

DirectX 11対応ながらPCIインターフェイス採用というHIS製の「Radeon HD 5450」搭載カード「H545H512P」。今年1月に発売された。中にはこのような珍しい製品もあるが、ほとんどはMini-ITX対応マザー向け等の補助的な場面を想定したものが多い

 なお、PCI Express x16スロットがあったとしても、PCI Express 2.0に対応していることが、ビデオカードを交換する際の必須条件である。現在販売されているマザーボードは基本的にPCI Express 2.0に対応しているため、あまり気にしなくてもいいが、極まれに古いマザーだと該当する場合もある。その時は、こちらもAGPスロットの時と同様、あれこれ悩まずに素直にマザーボードごと買い替えをオススメする。

(次ページへ続く)

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