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最新ゲームPCのオススメパーツ構成とは?【AMD編】

2010年10月05日 12時00分更新

文● 池座 優里

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いよいよビデオカードをチョイスする

 ゲームPCを作る上で最も重要になるのがビデオカードだ。ゲームタイトルによって最適化具合も異なるため、目的のゲームが決まっている場合はゲームタイトルに合わせて選択するといい。また、特定のゲームにこだわらない場合は、最新のDirectX 11に対応したミドルレンジ以上のモデルをチョイスしたい。今回はNVIDIA、AMDそれぞれで価格帯の異なるおすすめ2製品を紹介していく。

NVIDIA製ハイエンドビデオカード

 NVIDIA製のハイエンドビデオカードには、2010年3月に発表された「Fermi」アーキテクチャを採用する「GF100」コアを搭載した最上位モデル「GeForce GTX 480」(関連記事)。その廉価版となる「GeForce GTX 470」の2種類が用意されている。
 今回は最高の性能を追求するということで「GeForce GTX 480」を採用したモデルを選択した。「GeForce GTX 480」はNVIDIA製ビデオカードでは初めてDirectX 11に対応し、前モデル「GeForce GTX 285」と比較しても、トランジスタ数は14億から30億へと2倍以上になるなど、まさにモンスターカードといえる仕様になっている。

NVIDIA製ハイエンドビデオカードスペック
GPU GeForce GTX 480 GeForce GTX 470
DirectX Direct X11
シェーダープロセッサ数 480基 448基
テクスチャユニット 60基 56基
ROP数 48基 40基
コアクロック 700MHz 607MHz
シェーダクロック 1401MHz 1215MHz
メモリクロック 3696MHz 3348MHz
メモリインタフェース 384bit 320bit
最大消費電力 250W 215W

EVGA「GeForce GTX 480」
●実売価格:5万円前後
●URL:http://www.evga.com/products/moreInfo.asp?pn=015-P3-1480-AR&family=GeForce%20400%20Series%20Family&sw=

今回はリファレンスモデルで取り扱い店舗も多いEVGA製「GeForce GTX 480」を選択した。2スロット仕様の大型リファレンスクーラーに覆われ、グラフィックボックスといった雰囲気を醸し出している

冷却性能を上げるためにブロアーファンの裏側部分に空気を取り込むための切り欠きが用意されている。カード全長は実測で約26.8mm

最大消費電力が250Wということで、PCI Express補助電源コネクタは6ピンと8ピンが1本ずつ横向きに用意されている

「GPU-Z 0.4.5」によるステータス

 リファレンスモデルでも十分高性能な「GeForce GTX 480」だが、ZOTACからオーバークロック仕様の「GeForce GTX 480 AMP」が発売されている。こちらは3スロット占有の大型冷却クーラーを採用したモデルでコアクロック756MHz、シェーダークロック1512MHz、メモリクロック3800MHzへとそれぞれ引き上げられている。より高性能なモデルを選択したいユーザーにおすすめしたい。
 また、リファレンスモデルを選択するなら、取り扱い店舗がドスパラのみになるが実売価格が4万5000円と安いPALIT製「GeForce GTX 480 (NE5TX480F09CB)」がおすすめ。

【関連サイト】

NVIDIA製ミドルレンジビデオカード

 NVIDIA製のミドルレンジビデオカードには、やはり新型の「GeForce GTX 460」(関連記事)。を推したい。新型コアとなる「GF104」を採用したモデルで、直近の上位モデル「GeForce GTX 465」と比較してもほぼ同等の性能で大幅に消費電力が削減されている。
 さて、この「GeForce GTX 460」搭載モデルにはビデオメモリ768MB版と1GB版の2種類があるが、ROPユニット数やメモリインターフェイス幅といった性能に直結する違いがあるため、ここは少し無理をしてでも是非1GB版を選択したい。ミドルレンジのビデオカードらしく、オリジナルファンやオーバークロック仕様のといったラインナップも多い。お気に入りの一枚を選んで問題はないだろう。

NVIDIA製ミドルレンジビデオカードスペック
GPU GeForce GTX 465 GeForce GTX 460 1GB GeForce GTX 460 765MB
DirectX Direct X11
シェーダープロセッサ数 352基 336基
テクスチャユニット 44基 56基
ROP数 32基 24基
コアクロック 607MHz 675MHz
シェーダクロック 1215MHz 1350MHz
メモリクロック 3206MHz 3600MHz
メモリインタフェース 256bit 192bit
最大消費電力 200W 160W 150W

PALIT「GeForce GTX 460 Sonic Platinum」
●実売価格:2万4000円前後
●URL:http://www.palit.biz/main/vgapro.php?id=1338

銅製のヒートパイプを採用したオリジナルクーラーによって大幅なオーバークロックを実現。基板も独自サイズで、リファレンスモデルより約20mm短くなっている

 今回はヒートパイプを搭載した大型クーラーと独自の小型基板を採用したオーバークロックモデル、PALIT製「GeForce GTX 460 1GB Sonic Platinum」を選択した。コアクロック800MHz、シェーダークロック1600MHz、メモリクロック4000MHzとリファレンスモデルから大幅なオーバークロックを実現しつつ実売価格2万4000円と非常にコストパフォーマンスに優れた製品。アキバでも「460ならこれが鉄板!」と人気のビデオカードだ。

PCI Express補助電源コネクタは、6pin×2ながらリファレンスと違い横位置に用意されているため、3.5インチシャドウベイとの干渉も心配ない

「GPU-Z 0.4.5」によるステータス

 さらに高性能をねらうユーザーにはGALAXY「GF PGTX460SuperOC/1GD5 FUJIN 2.0」(関連記事)。をおすすめしたい。GPUクーラーに同社のオリジナルクーラー「風神」を採用し、コアクロック810MHz、シェーダークロック1620MHz、メモリクロック4000MHzというスペックは同GPU搭載モデルでもトップクラスのスピードを誇る。

【関連サイト】

(次ページへ続く)

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