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最新パーツ性能チェック ― 第92回

NVIDIAが威信をかけた「GeForce GTX 480」はその名に恥じぬ性能?

2010年03月27日 10時00分更新

文● 石井 英男

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 NVIDIAは3月26日(北米時間)、DirectX 11対応GPU「GeForce GTX 480/470」を発表した。GeForce GTX 480/470の開発コードネームは「GF100」であり、新世代のFermiアーキテクチャに基づく製品となる。

DirectX 11対応のGPU「GeForce GTX 480」

 従来のGeForce GTX 2xxシリーズは、Teslaアーキテクチャに基づいていたが、DirectXへの対応は10.0止まりであり、Windows 7で標準サポートされたDirect X11の新機能を利用することはできなかった。NVIDIAのライバルであるAMDは、NVIDIAに先駆け、2009年9月23日に世界初のDirectX 11対応GPU「Radeon HD 5870/5850」を発表。その後も、「Radeon HD 5970/5830/5770/5750」や「Radeon HD 5670/5570/5450」と、DirectX 11対応GPUを次々と投入し、現在では、エントリー向けからハイエンド製品まで、DirectX 11対応GPUの製品ラインナップが完成している。
 今回発表されたGeForce GTX 480/470は、NVIDIA初のDirectX 11対応GPUである。Radeon HD 5870/5850から約半年遅れての登場となったが、Radeon HD 5870を遙かに上回る性能を実現しており、まさに史上最強GPUと呼ぶにふさわしい製品だ。

「GeForce GTX 480」のリファレンスカード

GeForce GTX 285の2倍のCUDAコアを搭載

 それではまず、GeForce GTX 480のスペックを見ていこう。旧世代のハイエンドモデル「GeForce GTX 285」およびDirectX 11対応のAMD製GPUのハイエンドモデル「Radeon HD 5870」とあわせてスペック表を作成したので、比べてみたい。

各ビデオカードの比較表
GPU GeForce GTX 480 GeForce GTX 285 Radeon HD 5870
コードネーム GF100 GT200b RV870
トランジスタ数 30億 14億 21億5000万
プロセスルール 40nm 55nm 40nm
シェーダバージョン 5.0 4.0 5.0
DirectX対応 11 10.0 11
シェーダ/ストリーミングプロセッサ数 480基 240基 1600基
テクスチャ
ユニット数
60基 80基 80基
ROPユニット数 48基 32基 32基
コアクロック 700MHz 648MHz 850MHz
シェーダクロック 1401MHz 1476MHz 850MHz
メモリクロック 3696MHz相当 2484MHz相当 4.8GHz相当
メモリ種別 GDDR5 GDDR3 GDDR5
メモリインターフェイス 384bit 512bit 256bit
メモリ容量 1536MB 1GB 1GB
PCI Expressタイプ 2.0 2.0 2.0
PCIe電源タイプ 6ピン×1+8ピン×1 6ピン×2 6ピン×2
消費電力 250W 183W 188W
実売価格 499ドル 3万5000円前後 4万5000円前後

 GeForce GTX 480とGeForce GTX 285を比較すると、まず、プロセスルールが55nmから40nmにシュリンクされており、トランジスタ数は14億から30億へと2倍以上に増えていることがわかる。NVIDIAは最近、シェーダ/ストリーミングプロセッサのことを、CUDAコアと呼んでいるが、CUDAコアの数は、GeForce GTX 285の240基からGeForce GTX 480では480基へと倍増している。GPU性能はCUDAコアの数によって左右されるので、CUDAコアが倍増したGeForce GTX 480は、GeForce GTX 285に比べて遙かに高い性能が期待できる。
 テクスチャユニット数は、GeForce GTX 285の80基よりも20基少ない60基となっているが、GeForce GTX 480では、テクスチャユニットがCUDAコアの集合体であるストリーミングマルチプロセッサ内部に移動しており、コアクロックより高いシェーダクロックで動作するため、テクスチャユニットのトータルピーク性能は、GeForce GTX 285と同等であり、L2キャッシュ容量が増えていることから、実効的なテクスチャ性能はGeForce GTX 285を上回る。

GeForce GTX 480のチップ

 ROPユニット数は、GeForce GTX 285の32基から16基増え、48基となっている。コアクロックは700MHzで、GeForce GTX 285の648MHzに比べて52MHz向上しているが、シェーダクロックは1476MHzから1401MHzと、75MHz低くなっている。メモリインターフェイスも、GeForce 285 GTXとは大きく変わっており、バス幅が512bitから384bitへと狭くなったが、対応メモリがGDDR3からGDDR5に変更になり、メモリクロックが2484MHz相当から3696MHz相当へ向上したため、メモリの帯域幅は159GB/sから177.4GB/sへと向上している。また、ビデオメモリ容量も1GBから1536MB(1.5GB)へと増えた。
 GeForce GTX 480は、GeForce GTX 285に比べて、多くの面で強化されていることがわかる。なお、Radeon HD 5870との比較では、シェーダ/ストリーミングプロセッサの数が1/3以下だが、アーキテクチャが全く異なるため、同列に比較することはできない。

NVIDIAによると、GTX 480のゲームにおける性能はGTX 285の1.5倍から2倍、PhysXによる物理演算では2.5倍の性能向上だという
GPU-Zで、GeForce GTX 480の情報を表示させたところ。GPU名は開発コードネームの「GF100」と表示されている

(次ページへ続く)

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