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行っとけ! Ubuntu道場! 第19回

~師範!10.04導入前にバックアップの方法を教えてください~

2010年05月06日 16時00分更新

文● hito(Ubuntu Japanese Team) イラスト●瀬尾浩史

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何をバックアップしたいか考えましょう

小林:それではバックアップについてです。「何を・どうやって・どんな風に」方式でいいんですよね。

hito:まぁ、簡単そうな「何を」の部分から行きましょうか。

編集S:えーと、バックアップ対象ってHDD全体ではない?

瀬尾浩史:重要度によってバックアップするかどうかは変わるペン。

編集S:むむ?

ミズノ:たとえばですね、SSHとかGPGの秘密鍵とか、自分で書いた編集さんに提出してない原稿とかは超重要ですし、取り返せないものですよね。

編集S:確かに。デザイナーに渡してない原稿をなくしたりしたら、編集者として末代までの恥。

小林:「再入手可能ではないもの」は確実に保存しないといけませんね。

やまね:逆に、ISOイメージの山とか、そういうものは再入手が難しくないよね。ダウンロードするだけだから、入手は簡単。

村田:その中間に、CDからリッピングした音楽データみたいなものもあるミソ。なくしてもリッピングしなおすだけ。

あわしろいくや:「だけ」と言っても、リッピングの作業量が膨大だと死ねますなぁ。CD100枚ならかろうじていけますが、500枚もあると再リッピングはとうてい無理ですな。

hito:「なくすと取り返せないもの」「取り返せるけど大変なもの」「簡単に取り返せるもの」「どうでもいいもの」ぐらいの4段階になりますかね。

小林:これが「何を」の部分ですね。

編集S:Ubuntuの再インストールはそんなに大変じゃないですが、Windowsだと再インストールが大変じゃないですか。このあたりも「取り返せるけど大変なもの」扱いにするといい感じ?

あわしろいくや:Windowsの再インストールというか、再インストール後の環境設定は途方もなく面倒ですなぁ。アプリケーションのインストールだけでCDを何度も入れ替えないといけないですし。

瀬尾浩史:Adobeアプリ各種を含めたお絵かきソフトのセットアップは死ねるペン……。〆切間際だったりすると涙目ペン。

あわしろいくや:昔はメールデータなんかも「なくすと取り返せないもの」でしたが、最近はGmailに移行してれば自分でバックアップしてなくてもいいですな。まあアカウントをクラックされたりした場合に備える必要はありそうですが。

小林:「なくすと取り返せないもの」「取り返せるけど大変なもの」「簡単に取り返せるもの」「どうでもいいもの」の4段階に分けて、最初の方は確実に、2番目もそれなりに確実に、3番目は一応バックアップを取って、4番目は気にしない、という感じになりますね。

編集S:「どうでもいいもの」って何でしょう?

hito:DropboxとかUbuntu Oneのsync領域とか、「/tmp」ディレクトリとかそういうものですね。一時的なデータの置き場で、マスターデータは別の場所にあるとか。

やまね:作業用のビルドディレクトリなんかもそうですね。

村田:「どうでもいいもの」はバックアップしないでもいいミソ?

あわしろいくや:必須ではないですな。でも、できればバックアップしておいた方が便利です。

編集S:ぬ、「どうでもいいもの」なんだけどバックアップしておいた方がいい?

hito:完璧に分類できるなら要らないですけど、完璧な分類をするための作業コストもあるじゃないですか。間違えて妙な場所に必要なファイル置いたりすることもあるでしょうし。

あわしろいくや:ですなぁ。確実に必要なファイルをリストアップできるなら「どうでもいいもの」はバックアップ不要ですが、リストアップの手間を考えると全体をバックアップしてもいい、ぐらいの考え方でもいいと思います。

ミズノ:最近はバックアップメディア安いですからね! カートリッジ式のHDDを活用してもいいですし。

編集S:ほうほう? 興味深いが、それは次のページに行ってからにしよう。


(次ページへ続く)

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