利用者も影響力も急拡大するTwitter
ロイターによると、Twitterの利用者が全世界で1億人を超えたそうだ。これはソーシャルメディアで、登録ユーザーが1億人を超えたスピードとしてはFacebookより速い最高記録だ。そのインパクトも、私の印象ではブログやSNSが最初に登場したより大きいと思う。特に政治家など著名人が実名で登録しているため、そういう人々に直接メッセージを送れる点が大きい。
その影響力を感じさせたのが、先週の周波数をめぐるやりとりだった。発端は総務省の周波数委員会の報告についての、私のつぶやきだった:
特にテレビ局に割り当てられた770~806MHzのFPU(テレビ中継の素材伝送)は、ほとんど使われていないことを山田肇氏と私がパブリック・コメントで指摘したにもかかわらず、周波数委員会が「動かせない」と報告したことに疑問が集中した。これにソフトバンクの孫正義社長が次のようにコメントした:
これによって反響は一挙に広がり、技術的な論争も続いた。テレビ局の関係者からは次のような賛否両論も出てきた:
800Mhz帯FPUは頻度減少とはいえ、まだまだ報道中継等に利用され、決して「マラソン中継無線」と渾名される様な帯域利用ではありませぬ。若輩が失礼します @masason @masa_toku 総務省周波数委員会「700/900MHzペア」http://bit.ly/9S93D2
「テレビ技術的な意味で800MHz FPUが必要かと言えば、他の帯域(6GHz)とかでもいくらでも代替出来る。今時のアンテナ追尾技術は相当なもの。もっと上の帯域でも平気だし、その方が機材は軽くて運用しやすい」 http://bit.ly/dwoQ8Y
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