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NVIDIA、ノート向け新GPU GeForce GTS 260Mなどを発表

2009年06月15日 22時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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GeForce GTS 260M

GeForce GTS 260Mのチップイメージ

 米NVIDIAは15日、ノートパソコン向けのGPU「GeForce GTS 260M」など5製品を発表した。

ノート用初の40nmプロセス GT200世代GPU!?

 発表されたノートパソコン向けGPUのラインアップは5種類。ハイエンド(エンスージアスト)級の「GeForce GTS 260M」「GeForce GTS 250M」と、パフォーマンス級に位置する「GeForce GT 240M」「GeForce GT 230M」、メインストリーム向けの「GeForce G210M」となっている。これら5製品の登場により、ノート向けGPUの上位から下位までが新製品に入れ替わることになる。

発表された新GPUが想定する市場セグメント

発表された新GPUが想定する市場セグメント

GeForce GT 240M

GeForce GT 240Mのチップイメージ

GeForce G210M

GeForce G210Mのチップイメージ

 3月に発表された「GeForce GTX 280M/260M」は、デスクトップでいう「GeForce GTS 250」「GeForce 9800 GTX+」と同じ「G92」世代の55nmプロセスコアを使ったGPUだった。それに対して今回発表の製品では、デスクトップの「GeForce GTX 285/280/260」と同じ、「GT200」世代のコアを使っているもようだ。製造プロセスは40nmと、GeForce GTX 280Mなどの55nmより微細化されている。プロセスの微細化により、ようやくノート向けでもGT200世代を導入可能になったと考えられる。

新製品GPUの主な仕様一覧

新製品GPUの主な仕様一覧

 最上位のGeForce GTS 260Mの場合、シェーダープロセッサー(NVIDIA表記ではプロセッサーコア)数は96基で、コアクロック(グラフィックスクロック)は550MHz、シェーダークロック(プロセッサークロック)は1375MHz。1GBのGDDR5メモリーに対応し、メモリークロックは1800MHzとされている。GTX 260Mと比較すると、シェーダープロセッサー数はやや少なく(GTX 260Mは112基)、GPUコアやシェーダーのクロック周波数は同じ。メモリークロックはGTS 260Mの方が高速だが、メモリーバンド幅は半分(GTS 260Mは128bit)となる。演算性能は396GFLOPSで、GTX 260Mの462GFLOPSには及ばない。

 NVIDIAではGeForce GTS 250Mについて「前世代のGPUと比べて50%高速で、PhysXテクノロジーにも対応」と表明している。またパフォーマンスセグメントのGeForce GT 240M/230Mは、チップセット内蔵GPUより30倍、GeForce G210Mは10倍高速としている。また同社の資料によれば、これらのGPUはDirectX 10.1に対応するという。NVIDIA GPUで公式にDirectX 10.1をサポートするのは初と思われる。

 NVIDIAでは、すでに新GPUは100種類以上のノートパソコンでの採用が決定しているとコメントしている。実際の製品での登場が期待される。

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