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最新パーツ性能チェック 第72回

Phenomから「Phenom II」へ

2009年01月08日 16時00分更新

文● Jo_Kubota

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Superπ 104万桁

 CPUテストの定番、円周率を計算するSuperπにて104万桁を実行してみた。このソフトは基本的にシングルスレッドの単純な繰り返し演算スピードを見ることになる。ここでもL3キャッシュ増量の効果は絶大で、Phenom X4 9550に対し、Phenom II X4 940 BE@2.6GHzは4秒も短縮している。さらに3GHzとなると23秒にまで短縮された。

SuperPI 104万桁

SuperPI 104万桁(単位:秒) ←Fast

CineBench R10

 次はレンダリング性能を見るべくCineBench R10にて全てのコアを使うテストを行った。2.6GHz同士での比較では、それほど向上は見られないが、3GHzのPhenom II X4 940 BEは大きく伸びているのが分かる。L3キャッシュ増量効果は低いものの、レンダリング分野ではクロックの高い、Phenom II X4 940 BEはかなり有効かもしれない。

CineBench10 multiCPU

CineBench10 Rendaring multiCPU(単位:score) Fast→

TMPGEnc 4.0 Xpress

 では、エンコード性能はどのくらい向上するのだろうか。というわけでTMPGEnc 4.0 Xpressにて、解像度1280×720ドット/3分のWMVファイルをMPEG-2(720×480ドット)およびMPEG-4(352×288ドット)に再エンコード、同様に解像度640×480ドット/30秒のAVIファイルをWMVとMPEGにトランスコードしてみた。
 結果はご覧の通り。L3キャッシュの効果はエンコードでも発揮されていることが分かる。また、クロック3GHzとなるPhenom II X4 940 BEは、Phenom X4 9550 BEに対してかなり時間短縮できている。

TMPGEnc Xpress 4.0 エンコード時間

TMPGEnc Xpress 4.0 エンコード時間(単位:秒) ←Fast

(次ページへ続く)

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