テスト環境
テスト環境はアッパーミドル編などと同じで以下の表の通り。テスト内容もアッパーミドル編と共通の設定にしている。
テスト環境 | |
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CPU | Core 2 Duo E8500(3.16GHz) |
マザーボード | ASUSTek「P5Q Deluxe」(P45 Express) |
メモリー | PC2-6400 DDR2 SDRAM 2GB×2 |
HDD | HGST「HDP725050GLA360」(500GB SerialATA) |
OS | Windows Vista Ultimate SP1 (32bit) |
チップセットドライバ | Intel Chipset Software 9.1.0.1007 |
グラフィックドライバ | GeForce 180.84 ATI Catalyst 8.12 |
使用マザーボード
●P5Q Deluxe
●メーカー:ASUSTeK
●実売価格:2万1800円前後
3DMark Vantage
3DMark Vantageでは「Performance」モードで計測した。NVIDIAの各製品は「NVIDIA PhysX」(以下PhysX)が使用できるため、それぞれOn/Offした場合のスコアを取っている。
さて、総合スコアを見るとHD 4870X2とHD 4850X2のスコア差がほとんどない。もっといえば、PhysXを無効にした9800 GX2とGTX 280OCのスコアとの差もほとんどない。いずれの製品もパフォーマンスは同じなのだろうか?
差がないとはいえ、一番高スコアなのはGTX 280OCだ。そこから推測するに、今回の構成ではCPUパーワーが足りてない、あるいは負荷が適正でない(軽すぎる)ことが考えられる。高性能なGPUでのマルチGPUの場合、その調停をするCPUもある程度のスピードが必要となる。また負荷が軽すぎる場合、調停を行なう間隔が短くなり、結果、調停する頻度が増えるため、CPUパワーが足りないと調停が行なえずパフォーマンスが上がらないという現象が起きる。
つまり、今回の構成では「Core 2 Duo E8500」(3.16GHz)程度ではCPUパワーが足りないということだ。
ロストプラネット
3DMark VantageのPerfomanceモードでは軽すぎて差が出なかったが、重いロストプラネットではどうだろうか。
GPUパフォーマンスを見るSnowを見てみると、RadeonとGeForceできっちりスコアが分かれている。これは単にロストプラネットがGeForceに有利なためだ。そしてスコア差がない点からも、やはりCPUボトルネックが発生しているようだ。
CPUボトルネックが起きた状態だが、HD 4870X2とHD 4850X2のスコアはほぼ同じで差は全くない。同様に9800 GX2とGTX 280OCのスコアもほとんど差がない。しかし、GeForceとRadeonの間には差が出ており、これはドライバ側の最適化による影響があると考えられる。もっとも、ロストプラネットはGeForceが高いスコアを出しやすいタイトルであるため、この結果自体に矛盾は生じていない。
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