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古田雄介の“顔の見えるインターネット” ― 第26回

変体を繰り返す「13Hz!」の記憶

2008年06月09日 11時00分更新

文● 古田雄介

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ネットの空気=世の中の空気になる!?


── なるほど。ただ、ネットの空気は変わりますかね?

わくたま 企業や行政のネット担当者がネットの空気を理解してくるようになると、ユーザーと企業が互いに寄っていきますから。実際、ネット黎明期に比べれば、今のほうがネットの空気を熟知している企業が多いですし。


── そういったネットの空気の変化について、黎明期と現在を比較して、よくなっているところと悪くなっているところはどんな部分でしょう。

わくたま 悪くなっている点は思い当たらないですね。細かいことを言ったらきりがありませんが、全体的にはいい方向に進んでいると思います。

 よくなった最大の点は、ネットが実社会にインパクトを与えられるようになったことですね。ネット黎明期は小規模なので、間違った対処を責める声があっても、企業やお役所は無視できました。しかし、今は放置したら大やけどするじゃないですか。

 そういう影響力を考えると、2ちゃんねるの存在は大きいですね。あそこに行けば、企業の不正もスキャンダルも乗っているぞと。必要悪という言葉がぴったりあてはまる場所ですよね。


── そうですね。では、最後の質問です。今後のネット社会がよくなるとして、どんな方向に行くと思いますか?

わくたま まだネットと現実社会は区別されていますけど、境界はどんどん曖昧になっていくでしょう。今でも、「ネットだからこうする」ってマーケティングを練る人がすごく多いんですけど、それが通用しなくなっているんです。皆がそれに気づいて、「現実社会がこうだから、ネットでもこうである。それ当たり前じゃん、どっちも現実社会なんだから」という考えが主流になってくると思います。


── お互いが作用しあって融合していくと。

わくたま そうです。その結果、たしかにデメリットも出てくるんですよ。2ちゃんねるは匿名主義でやっていますけど、そのルールが現実社会と折り合いを付けられなくて、一部の弁護士が「実名にしろー」とか言ってくる。そういう時代がまもなく来るでしょうね。

2008年5月には、わくたま氏が13Hz!時代終盤から調査している、ウィキペディア日本語版の真相を追った「ウィキペディアで何が起こっているのか」(九天社)が発行された

筆者紹介──古田雄介


古田さん

 元建設現場監督&元葬儀業者&現古銭マニアの、デジタル&サブカルライター。古銭は明治3年から終戦までのものが素晴らしいと感じている。ちなみに「ウィキペディアで何が起こっているのか」はちゃっかり僕も書いています。「古田雄介のブログ」では、皆さんのお勧めサイトを募集中です!



*次回は6月23日掲載予定


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