このページの本文へ

時事ニュースを読み解く “津田大介に聞け!!” 第13回

国会空転で先延ばしもアリ!? 目前に迫る「ダウンロード違法化」

2007年12月28日 18時00分更新

文● 編集部、語り●津田大介(ITジャーナリスト)

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

予算案の審議で、「ダウンロード違法化」は後回し?


── 「ダウンロード違法化」の法案は、このまま国会を通ってしまうのでしょうか?

津田 通常のプロセスに沿うなら、1月には法案が国会に提出されて、特に議論されずに可決されるでしょう。

 著作権の法案は「政治的な争点」になりにくいんです。だから、自民党も民主党も官僚にまかせている部分が大きい。今まで提出された法案も、ほとんどすんなり通ってきました。もちろん先の参議院で多くの議席を確保した民主党が反対すれば、法案は通りません。ただ、民主党が「ダウンロード違法化に反対する」ことを「政治的な争点として重要」と見ているかどうかは微妙ですね。「著作権よりも先に議論すべきことがたくさんある」というのが本音でしょう。

 とはいえ、優先順位が低いという意味で、現実的な話としてこの法案が「先送り」にされる可能性はありますね。


── と言われますと?

津田 国会が空転しているんです。来年度の予算案を決める時期ですし、重要法案以外はなかなか通らない雰囲気になっているみたいですね。だから、今回の著作権改正法案が後回しになる可能性はあると思います──提出されない可能性もゼロではない。国会が混乱することで法案を出せないという状況は今までにもありましたし。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン