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時事ニュースを読み解く “津田大介に聞け!!” ― 第15回

「初音ミク」について、改めて考えてみる

2008年01月31日 09時00分更新

文● 編集部、語り●津田大介(ジャーナリスト)

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初音ミク
「初音ミク」

 「ニコニコ動画」に関連動画が多数投稿されたことで火が付き、アマチュアクリエイターがこぞって買い求めたクリプトン・フューチャー・メディア(株)の「初音ミク」。「DTMソフトとしては異例のヒット」と言われており、クリプトンによれば、1月21日付けで3万本の販売を記録しているという。

 なぜ「彼女」はネットアイドルにまでのぼりつめ、その地位をキープし続けていられるのだろうか。ジャーナリストの津田大介氏に話を聞いた。


【解説】初音ミク

 メロディーと歌詞を入力し、発音の強弱やビブラートなどを調節することで、歌を人間らしく歌わせられる歌声合成ソフト。ヤマハが開発した「Frequency-domain Singing Articulation Splicing and Shaping」(周波数ドメイン歌唱アーティキュレーション接続法)という歌声の合成方法を採用している。



ブランディングが上手だった


── なぜ初音ミクがネットで受けたのでしょう?

津田 いろいろな要因はあると思いますが、一番はクリプトンのブランディングがうまかったということと、インターネットで「ネタ」として創作を行なうのに適した素材だったということが挙げられると思います。

MEIKO
2004年11月発売の「MEIKO」

 ボーカロイドのテクノロジー自体は以前から存在していました。クリプトンも、ヤマハ(株)の歌声合成技術を使って、初音ミク以前に「MEIKO」などのソフトを出していた。

 では、初音ミクがどうして急に盛り上がっていたかといえば、ネットと相性がいい「萌えキャラ」や、人気のある声優を元の素材の声として使ったなどのブランド戦略がうまかったんでしょうね。あとはニコニコ動画で盛り上がった際、できるだけそれに水を差すようなことをせず、ネットのパワーを信頼してうまく盛り上げる方向につなげていったことも大きい。

 ソフトとしての出来のよさ、ニーズに合わせたブランディング、ネットユーザーに対する信頼、とさまざまな要素が複合的に絡み合って、ひとつの大きなムーブメントに育っていったのだと思います。

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