あまり聞きなれない工具だが、四角い穴を開けるならぜひ揃えたい工具。
写真左のように持ってレバーを握ると、上部の刃(写真右)が上下して、アルミ板を食いちぎる。
・ノギスドリルでスイッチ類の穴を開ける際、スイッチの丸い部分の直径を計ったり、アルミケースの取り付け位置などに目印をするのに便利。安い金属製ものでかまわないので、ぜひ揃えたい工具のひとつ。
精度が狂うのであまりやってはならないことなのだが、ケースに穴の位置などを下書きする際に、尖ったくちばしのところをつかって、傷をつけるということも可能。片方のくちばしをケースのエッジに引っ掛ければ、ケースに対して平行線も楽に引ける。
したがって、職人さんが見たら大激怒するこういう使い方をする場合は、金属製のノギスが便利。プラスチック製のノギスじゃ、アルミに傷を付けられないのだ。
ケースなどに穴の位置などの線を描くのに使う道具。マジックなどを使うと、それ自体に線の太さがあるので、このような針を使って金属に傷を付けていく。
針が長めで細いものを用意しておくと、基板などのネジ穴をマーキングするのにも便利だ。基板の穴に針を通して、その下のアルミに穴の形状をなぞり書きして、その中心をドリルで穴あけすると、精度の高い取り付けネジ穴を作れる。
・木の切れ端
ドリルで穴を開ける際には、必ず反対側に木の切れ端を当てて穴を開けること。大きめの切れ端を用意すると、切りくずを捨てるのにも便利だ。
たとえ3mmの穴でもアルミケースを手で持って電動ドリルを使うのは危険。何かの拍子で刃にアルミが絡まり、大怪我を追うことになる。
基板や液晶パネルをケースに取り付けるのは、やはりネジ。両面テープや接着剤という荒業を使う手もあるが基本はネジだ。
使うのは、直径(これをφ“ファイ”と表記するのが通例)が3mm(3φ)のなべネジがいい。長さは液晶パネル用が20mm×4本。基板の取り付けように15~20mmが数本必要だ。
頭の形状によって“なべ”と“サラ”があるが、なべの方が使い勝手がいい。液晶パネルのように前面に見えるネジは、錆びないステンレスネジを使うと高級感が出る(が、ネジも高い!)。見えない部分は、安っちい“ユニクロ”ネジでじゅうぶんだ。
またネジのナットは、5.5mmなのでスパナも用意しておくと便利。
スパナは“ミリ”と“インチ”が存在するので、間違ってインチを買わないように注意して欲しい。特にパソコンショップのナットは、インチモノが多いので注意。
基板のハンダ面とアルミケースが接触しないように、また液晶パネルの出っ張りをカバーするのに、スペーサと呼ばれるものも必要。プラスチック樹脂のものと、金属のチューブのものがあるが、基板の絶縁を考えるとやはり樹脂製。DIY店だとあまり見かけないが、千石電商の1階やラジオセンターで手に入る。
今回の液晶パネルは、凹凸が10mmあるので10mmのスペーサ×4に、基板取り付け用のスペーサ5mmが数個必要になる。
(次ページへ続く)
この連載の記事
-
第13回
ゲーム・ホビー
ノートユーザー救済企画! USB接続のPC電源連動型コンセントを作る -
第12回
ゲーム・ホビー
たまにはネタなしで真面目に工作! 激安のPC電源連動型コンセントを作る! -
第11回
ゲーム・ホビー
魔法の特定ゲーム用デバイス「みるきぃ・ソーセージ」【みるきぃ・マウス後編】 -
第10回
ゲーム・ホビー
魔法の特定ゲーム用デバイス「みるきぃ・ソーセージ」【みるきぃ・マウス前編】 -
第9回
ゲーム・ホビー
魔法の特定ゲーム用デバイス「みるきぃ・ソーセージ」【みるきぃCAT編】 -
第8回
ゲーム・ホビー
年末スペシャル! 漏電メイデン・プリンタお掃除大作戦! -
第7回
ゲーム・ホビー
眩しい彼は王子様!? 恋のアクセスランプは100W! -
第6回
ゲーム・ホビー
ルミナス・カンデラ・LED! 美しくフィギュアを照らせ! -
第5回
ゲーム・ホビー
熱にだって負けない! ファンでクールなブロードバンドルーターを作る! -
第3回
ゲーム・ホビー
なんでも見えちゃう!リキッドクリスタルパワー! - この連載の一覧へ