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よろしくパソドック ― 第1回

【よろしくパソドック Vol.1】

コンデンサが妊娠!? 魔法がくれたハンダごて!!

2007年05月03日 21時30分更新

文● 藤山 哲人

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 ようやく始まりました「よろしくパソドック」。我ながら垢抜けないコーナータイトルなんだが、パソコンや周辺装置の修理・改造なんでもアリのこの企画には、ベタベタでベターなものを取り上げていくぞ。“パソ”に限らず“メカ”関係もいじっていくものの、アチコチから怒られそうなので、いちおう看板は“パソドック”で夜露死苦! 今思えば、猫実工大(「ああっ女神さまっ」)のパソコン部ならやりそうなネタだ。
 さて、記念すべき第1話は「コンデンサが妊娠!? 魔法がくれたハンダごて!!」というお話だ。

コンデンサがご懐妊!
見ろ、すごいぞ!

 2000年ごろ、基板上のコンデンサが世界各地でポップコーンのようにはじけまくり、海外製のコンデンサの信頼は地の底に落ちた。その後、さほど問題に挙がらず品質が向上したのかと思いきや、先日筆者宅のPentium4.2GHzを搭載したマザーのコンデンサに妊娠が発覚!! 「この前まで順調に電源が来てたのに、最近ちょっと暴走するし不順気味だわ」と、パソコンのふたを開けたら、みごとにコンデンサがパンパンに膨らんでいたのだ。
 見てみるといつぞやように、マザーボードのアチコチではじけまくっていることはなかったが、CPUへの電源供給用のドでかいコンデンサがやられていた。下に掲載している写真を見てもらえばわかると思うが、先っちょから液が漏れ出ており、カピカピに乾燥してるという始末だ。

コンデンサの妊娠かなり末期症状のコンデンサ。充電式の電池と同様に寿命があるにしたって、これはひどい

【注意】この修理は、メーカー保証対象外となるうえ、まったくハンダ付けをしたことがない方には難しく、失敗する恐れがあります。本記事どおりに作業を行った結果、故障、破損、ケガなどをしてしまった場合でも、株式会社アスキーおよび編集部、筆者は一切責任を負いませんので、あらかじめご了承ください。

別にVistaがイヤだってワケじゃない!
いいOSだよVistaは……

 今回はこの破裂したコンデンサを修理する! いや別に金が無くってWindows Vista対応の最新のマシンを構築できないというわけではない。ずいぶんいいOSみたいじゃないか、Vistaは。OSのクセに半透明処理使って可愛く見せたり、ハードウェアをより好んでみたりで……。筆者は好きだな、そういうツンデレOSは。
 ただ新しいマシンを買うと大変なのは、OSとアプリの再インストール。筆者も覚えがあるぞ。なぜかアクティベーションに失敗したためマイクロソフトに電話したら、オペレータに「そのWindowsはどこで入手しましたか?」なんて疑われた上に、何十桁の数字を読み上げなきゃならんかった(怒)。面倒にもほどがある! とくにサーバーマシンのコンデンサが望まれない妊娠をしてしまうと、手が付けられない。設定をすべてチマチマやり直さなきゃならないのだ(とあるOSの話)!
 というわけで、Vistaは筆者好みのじゃじゃ馬ツンデレOSだが、やはり枯れて古女房とも言うべきXPや2000 Serverがインストールされているマシンに延命処置を施していきたいというのが人の情というものだろう。

妊娠チェックしたらコンデンサを買いに行こう!

 さすがにパソドックチーフメカニックの筆者でもコンデンサ自体を直すのはできない。そこでまずは、パソコン内部の妊娠したコンデンサ検査を行なう。ちなみにコンデンサという部品は、円筒形の部品で見た目は、単5電池ソックリの部品。また同じ形で、シャープペンのノックについている消しゴムサイズのものある。

コンデンサいろいろコンデンサの大きさはさまざま。一番左は、CPUの電源安定化に使われる大型のコンデンサ。これがよく妊娠する

 方法はいたって簡単で、パソコンのふたを開け、目視するだけ。チェックポイントは、次の2点だ。

膨らんだものはないか?

膨れ上がったコンデンサ上が新品、下が膨れ上がったコンデンサ。頭の方が少し膨らんでいると、足元の方は今にもはじけんばかりに膨らんでいることも

先っちょから液体が出ていないか?

製品名1先っちょから液漏れしていると同時に、少し膨らんでいる

 いずれかの症状が見て取れたら、交換が必要だ。今日は動いても明日は動かないかもしれないという、リスクを背負っていることに注意しよう。

 続いてヤバ気なコンデンサの印刷を確認する。メモするのは次の○の部分の数値だ。

・○○○○μf
・○○V

コンデンサの数値ケースの中は暗く狭いので、懐中電灯と手鏡(デンタルミラー系)がると便利。このコンデンサは、16V(ボルト)の2200μf(マイクロファラッド)

 V表記は“6.3V”のように小数点表記されている場合もあるので注意して見ること。もし表記より小さい値のコンデンサを取り付けてしまうと、焼けたり破裂したりするので慎重に読み取ろう。もちろん、それぞれのコンデンサが何本必要なのかもメモること。

 買い物リストができたら、手元に次の工具があるかをチェック!

・40Wのハンダごて(こて先のとがったもの)
・ハンダ吸い取り器
・電子工作用ハンダ
・ニッパー(電子工作用の小さなもの)
・金やすり(ハンダのこて先を削る)

交換に必要な工具左から40Wのハンダごて、ハンダ吸い取り器、ニッパーとハンダ、金ヤスリ。全部買い揃えたとしても3000円しないだろう

 なければ買い物リストに加えておこう。

コンデンサはどこに行きゃ買える?

 パソコン用のコンデンサは、ラジオなどで使われいるのとはちょっと違う“低ESRタイプ”(低インピーダンス)と呼ばれるモノ。このタイプは、どんなパーツでも手に入りそうなアキバでも、なかなか見つけられない。そこでオススメするのが、秋葉原駅ガード下ラジオセンター内にある三栄電波だ。
 初心者でも親切にアドバイスしてくれるので、買い物リストを見せれば最適なものを出してくれる。まれに日本にはない規格のコンデンサが使われている場合もあるが、そんなときにも代替品をアドバイスしてくれるから安心だ。

三栄電波 千石電商
こちらはガード下ラジオセンターにある三栄電波。コンデンサがはじけはじめた2003年あたりから、専用コーナーが設けられたこちらは千石電商。コンデンサは、本店の地下、一番奥のパーツケースにある

 いずれの店舗もWeb通販があるので、アキバに行けない場合でも大丈夫。
(次ページへ続く)

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