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見られたくないデータは死んでも隠し通したい! 古田雄介の「恥よ! 墓へ!」第14回

恥ずかしいデータは難攻不落に! ローカルアカウントで“秘密基地”を作る(前編)

2017年03月28日 17時00分更新

文● 古田雄介

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ほころび一個で終わらない強固な“恥置き場”

 芋づる式って言葉が好きです。一網打尽みたいな一瞬で全部さらう感じではなく、ピタゴラスイッチ的、あるいはパズルゲームの連鎖攻略みたいにパタパタパタッと収穫していく雰囲気があって、結果だけでなく過程も知りたくなる趣があります。なんですけど、収穫される側にとってはやっぱりリスキーな言葉なわけです。

 デジタル遺品界隈でなかば常識化していることがあります。

 パソコンやスマホ、タブレットを複数台持っていて、あらゆる機能を使いこなしているユーザーと、一個の端末をほとんど初期設定のまま使っているユーザーのデジタル資産。どちらが解析しづらいかというと、圧倒的に後者だという事実です。

 最近のデジタル機器は相当ハイレベルなセキュリティー機能を備えていて、初期設定でも一定以上の安全性が得られるようにユーザーを誘導してくれます。適当に「はいはい」言っていたら、重層構造の扉やそれを囲む鉄壁、不審者から存在自体を見えなくするステルス機能などなどを次々に実装していきます。

 しかし、その堅牢な壁の内側に入った後は、一転してセキュリティー云々のことは気にさせないようにしてくれます。パスワードのオート入力、他の端末やSNSとのログイン連係、クレジットカードとつながった決済機能などなどを完備。ソファーでぬくぬくしていたら、そばにいる秘書兼守衛が殺伐とした外部と関わりあいの一切合財を請け負ってくれるわけです。

 とても快適なんですけど、そこに付け入る隙が生まれます。デジタル端末やサービスが次々につながっていくということは、そのネットワークにひとつでもほころびが生じると、ネットワーク全体に危険が及ぶということになります。鉄壁の城壁の一角だけ攻略され尽くした旧式のボロ壁になっていたり、どこかの入り口だけ開けっ放しにしてしまったり。そういう小さなほころびから、“芋づる式”が始まってしまうわけです。

 実際、自部屋にあるメインマシンとモバイルノート、2台のスマホは完璧なセキュリティー設定を施していながら、保守用に残しておいた旧メインマシンがログイン不要の設定だったため、そこからAppleID候補のメールアドレスやMSアカウント、Googleアカウントなどが判明したという話も聞いたことがあります。

恥倉庫は孤城にして独立させるべし

 ということで、恥ずかしいデータを守るなら、自分の所有物の間で自然に拡大していくデジタル城壁のなかに適当に置いておくのではなく、別個の城を作る意識が重要になります。いまあるリソースで独立した城を作るとなると、ローカルアカウントの新設が手っ取り早いかもしれません。

今週のポイント

ローカルアカウント(Windows)

 Windowsでアカウントを作る際に一般的な「Microsoftアカウント」のようにオンラインでつながっていかない、スタンドアローンなアカウント。使いこなせば武器になる。

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