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さとうなおきの「週刊アジュール」 第2回

続・Ignite 2017特集、Azure PaaSのアップデートをまとめてチェック

Ignite 2017のPaaS新機能にキャッチアップ!サーバーレス、コンテナー、AIを強化

2017年10月11日 09時30分更新

文● 佐藤直生 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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Microsoft Cognitive Servicesのアップデート

 Microsoft Cognitive Servicesは、画像認識、音声認識、自然言語処理といった、AIを活用したAPIサービスです。

 今回、テキスト分析機能を提供するText Analytics APIがGAとなりました。なお、Text Analytics APIの言語検出機能、主要フレーズ抽出機能では日本語がサポートされていますが、感情分析機能では日本語はまだサポートされていません

 カスタムのWeb検索機能を提供できるBing Custom Search、Web検索機能を提供するBing Web Search APIの最新バージョンとなるv7が10月にGAになることも発表されました。Bing Web Search APIには、パフォーマンス改善、新しいソート/フィルタリングのオプションといった新機能があります。

 文章から意図を理解するカスタムモデルを構築できるLanguage Understanding Intelligent Service(LUIS)、チャットボットの開発フレームワークであるMicrosoft Bot Frameworkが、年内にGAになることが発表されました。

 また、カスタムのQ&Aサービスを構築できるQnA Maker APIで、PDF形式の製品マニュアルからQ&Aを抽出する機能がサポートされました。

 詳細は、ブログポスト「Announcing tools for the AI-driven digital transformation」「At Ignite, Microsoft is updating its Cognitive Services collection of intelligent APIs」をご覧ください。

Text Analytics API

Azure Cosmos DBのアップデート

 Azure Cosmos DBは、NoSQLデータベースサービスです。格納される各データのパーティションキーを基に、パーティション分割を行う分散型データベースなので、パーティションキーの選択を誤ると、データが適切に分散されず、RU(リクエストユニット)として予約したスループットを達成できないこともあります。

 今回、パーティションキー別に、消費しているRUや格納されているデータ容量を確認するためのメトリックが追加されました。これによって、パーティション分割に関連する問題を発見しやすくなります。

 また、Azure Cosmos DBでデータベースアクセスの診断ログがサポートされました。これによって、データベースアクセスの監査を行うことができます。診断ログは、Azure Storageへの格納、Azure Event Hubsへのストリーム、Azure Log Analytics、Microsoft Operations Management Suite(OMS)への送信が可能です。

 そのほかにも、Azure Cosmos DBの一部のメトリックが、Azure Monitorに対応しました。本記事のAzure Functionsのセクションでも紹介したように、Azure Functionsで、Azure Cosmos DBトリガーがサポートされました

 詳細は、ブログポスト「Azure #CosmosDB – database for serverless era」「Get insights into your Azure #CosmosDB: partition heatmaps, OMS, and more」をご覧ください。

Azure Cosmos DBのメトリック

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