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さとうなおきの「週刊アジュール」 第152回

VMのオンデマンド容量予約が可能に

「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《インフラ編》

2021年04月26日 08時00分更新

文● 佐藤直生 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 こんにちは、さとうなおきです。2021年3月2日~4日に、Microsoftの年次カンファレンス「Ignite 2021」がオンラインイベントとして開催されました。このIgnite 2021におけるアップデートを中心に、ハイブリッド/セキュリティ、インフラ、アプリ開発、データ、AI/IoTの5回にわたってお伝えします。今回はインフラ編です。

Azure Storage:パフォーマンスレベル変更、ゾーン冗長、自動キーローテーション

 ストレージサービス「Azure Storage」の一機能であるAzure Disk Storageは、Azure Virtual Machines向けの永続ディスクストレージを提供します。

 Azure Disk StorageのPremium SSDで、ダウンタイムなしでパフォーマンスレベルを変更する機能がプレビューになりました。

 Azure Disk StorageのPremium SSD、Standard SSDで、これまでサポートされていたローカル冗長ストレージ(LRS)に加えて、ゾーン冗長ストレージ(ZRS)オプションが限定プレビューになりました。ZRSでは、Azureリージョン内の3つの可用性ゾーン(AZ)間でディスクを同期的にレプリケートします。

 Azure Key Vaultは、暗号化キーやパスワードなどを格納して管理するサービスです。

 Azure Disk Storageのカスタマーマネージドキー(CMK)による暗号化で、自動キーローテーションがパブリックプレビューになりました。Azure Key Vault内のキーの新バージョンを生成すると、ディスクなどがそのキーの新バージョンを使うように自動更新されます。

 Azure Disk Storageの512 GiB以上のPremium SSDで、ディスクのオンデマンドバーストがパブリックプレビューになりました。最大バーストターゲットまで、プロビジョニングされた元のターゲットを超えてバーストできます。

Azure Virtual Machines:オンデマンド容量予約、Msv2/Mdsv2シリーズ、トラステッド起動

 IaaSの仮想マシン(VM)機能を提供するAzure Virtual Machinesでは、これまで、1年間、または3年間の利用を予約することで割引を受けることができる、「予約VMインスタンス」機能がありました。

 Azure Virtual Machinesの新しい「オンデマンド容量予約」が、近日中にパブリックプレビューになる予定です。オンデマンド容量予約では、任意の期間、特定のAzureリージョン、特定のVMサイズに対して、容量の予約を行うことで、実際にVMをデプロイする前に、その容量を利用できる保証を得ることができます。オンデマンド容量予約は、予約VMインスタンスと併用することもできます。

 Azure Virtual Machinesの「Azure Dedicated Host」は、1つ以上のVMをホストする、ホストレベルで分離されたシングルテナントの物理サーバーを提供します。

 メモリ集中型のワークロード向けのVMサイズとして、Msv2/Mdsv2ミディアムメモリシリーズがプレビューになりました。 最大で192 vCPU、4 TiBメモリがサポートされています。Azure Dedicated Hostで、このシリーズのサポートが近日プレビューになる予定です。

 Azure Virtual Machinesで、トラステッド起動(trusted launch)がパブリックプレビューになりました。トラステッド起動は、ブートキット、ルートキット、カーネルレベルのマルウェアからVMを保護します。

Azure Virtual Machinesのトラステッド起動

 Azure Virtual Machinesの「VMゲストの自動パッチ適用」で、これまでパブリックプレビューだったWindows VMのサポートに加えて、Linux VMのサポートもパブリックプレビューになりました。

Azure Virtual Machine Scale Sets:オーケストレーションモード、スポットVMの復元

 Azure Virtual Machine Scale Sets(VMSS)は、多数の同じ構成のVMをデプロイ、管理するためのサービスです。

 Azure Virtual Machine Scale Setsで、柔軟なオーケストレーションモードがプレビューになりました。スケールセットを再デプロイなしのVMサイズの変更、スケールセット内でのスポットVM従量課金制VMの混在がサポートされます。

 Azure Virtual MachinesAzure Virtual Machine Scale SetsでサポートされているスポットVM(Spot Virtual Machines)は、中断に対応できるワークロードでVMのコストを大幅に削減できます。

 Azure Virtual Machine Scale SetsのスポットVMで、「試行と復元」機能がパブリックプレビューになりました。この機能は、スケールセット内の削除されたスポットVMインスタンスの自動的な復元を試行します。

Azure VMware Solution:NSXネットワーキング

 Azure VMware Solutionは、オンプレミスのVMware環境をAzureに移行、拡張するためのサービスです。

 Azure VMware Solutionで、新しい簡素化されたNSXネットワーキングのエクスペリエンスがGAになりました。

Azure VMware SolutionのNSXネットワーキングのエクスペリエンス

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