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飯田橋クラウドクラブ(略称:イイクラ) 第13回

kintoneコミュニティとAWSはベストパートナー?

なにやってるんすか?サイボウズの面々をre:Inventで捕獲の巻

2015年11月20日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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Amazon IoTボタンでkintoneにレコード登録

大谷:ちなみにみなさん参加は初めてですか?

サイボウズ伊佐:たぶん全員初めてです。近辺でも聞いたことがないです。

サイボウズ浅賀:うちのメンバーでもマイクロソフトやセールスフォースのイベントに参加している人はいますが、re:Inventは初めてです。やっぱりファンの熱気がスゴイですね。

大谷:ほかの方もイベントの感想を聞いてみたいです。

サイボウズ後迫:新しいサービスがどんどん出てきてワクワクしますね。初日のSnowballはすごかった。

サイボウズ伊佐:ハンドキャリーって、どストレートですよね。僕たちもオンプレミスから持ってくるの一番苦労しているので、本当に使いたい。セキュリティ面を考えると、なかなか自社提供できないです。

サイボウズ浅賀:私みたいに関西にいると、データ転送するより、新幹線でHDD持っていった方が絶対に速いですからね(笑)。

大谷:2日目に発表されたAWS IoTは、kintoneともつながりますよね。

サイボウズ伊佐:今回、kintoneのIoT担当の山下さんは、即効でIoTボタンを押すと、kintoneにレコード登録されるデモを作ってました。

サイボウズ鈴木:イベントのブースで人数カウントするのに使いたいです(笑)。

さっそくデモを披露するジョイゾー山下(右)と苦笑いのジョイゾー四宮(左)

大谷:山下さんはAWS IoTはどういう感想ですか?

ジョイゾー山下:私は、3年前くらい前にM2Mを試そうとしてサイボウズのkintoneに行き着いた経緯があるのですが、当時はAPIを叩いて、IoTのデータを取得できるようなものはありませんでした。だから、あのときAWS IoTがあればと思いました。

大谷:山下さんはkintoneとAWSのデモよくやってますよね。

ジョイゾー山下:個人的にはSORACOMも刺さりましたが、プラットフォームが市場の課題を克服してくれるって、こういうことなんだなと。IoTのデータとkintoneのようなコミュニティスペースもうまくつながりそうだと思いました。

ディスラプトの怖さも感じている

サイボウズ伊佐:こうした新しいサービスに純粋に興奮している自分もいるんですけど、サービスの隙間がどんどん埋まってくるので、怖いなとも感じました。うちらのやっているコラボレーションの領域もいずれ来るんだろうなと。

大谷:昨日の座談会でもAWSのパートナーになる会社は覚悟を決めなければならないみたいな話は出ましたねえ。本家にディスラプト(破壊)されることを前提に走り続けなければならないと。たとえば、今回発表されたBIツールのQuickSightみたいなものは御社のビジネスに影響ないんですか?

サイボウズ伊佐:うちでマイナスの影響はないと思います。

ジョイゾー四宮:私はQuickSightに興味があります。kintoneはまだまだ大量のデータ処理で弱いところがあるので、kintoneのデータをAWSに集めて、QuickSightで見られたらいいなあ。

ジョイゾー山下:IoT系のデータ収集はAWS IoTでできそうです。

サイボウズ後迫:足りないところをうまく補完できそうですよね。

サイボウズ伊佐:ただ、サードパーティは影響あると思うので、聞いてみたいです。というか、大谷さん、聞いてください。

大谷:そのうち聞いてみます。クラウド事業者として面白かったのはどこらへんですか?

サイボウズ伊佐:今回、興味深かったのはサービスのライフサイクルです。アンディさんへの質問タイムで直接聞きたかったのですが、指名されなかったのでAWSジャパンの方にお聞きしました。基本いったん始めたサービスはやめないんですよね。それをどうやって支えているのか興味あります。売れていないサービスをどうやって続けるんだろうと思いました。

サイボウズ鈴木:脆弱性とかどうやって対応するんでしょう。それに対応するだけでも大変ですよね。

サイボウズ浅賀:Amazon.comで使っている技術もけっこうあるはずなので、運用管理系はきちんと保守体制があるんじゃないですかねえ。

(次ページ、ファンを熱狂させるようなイベントをやってみたい)


 

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