このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

飯田橋クラウドクラブ(略称:イイクラ)

新CSAが今に行き着くまでに感じたクラウド業界の重い話

第二次クラウド戦役に臨むマイクロソフトの意気込みを語るの巻

2016年01月13日 11時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

マイクロソフトのクラウド動向をナカノヒトが振り返る今年の飯田橋クラウドクラブ。前回はデプロイ王子とパクえさんがマイクロソフトに入社した背景を追いましたが、今度は新CSA(Cloud Solution Architect)として入った土居さんと真壁さんにフォーカスが移りますよ。

今回は新CSAとして入った土居さんと真壁さんが満面の笑みでクラウド業界の重い話をぶちかまします

今回の登場人物(敬称略)

 

デプロイ王子:デプロイ王子としておなじみ、Microsoft Azureの第一人者である廣瀬一海。MVP(Microsoft Most Valuable Professional)受賞者でありながら、AWSのサービスにも詳しい。昨年まではアイレット cloudpack事業部 シニアソリューション アーキテクトだったが……。






 

パクえ:日本マイクロソフト Azure技術部 クラウド ソリューション アーキテクト 吉田 雄哉。2015年1月に入社し、マイクロソフトの中の人として2年目に突入。"パクえ"というのは"パブリック クラウド えばんじぇりすと"の略。2016年もより多くの企業のためにクラウドを語るぞと意気込んでいる。




 

土居:日本マイクロソフト Azure技術部 クラウド ソリューション アーキテクト 土居昭夫。2015年秋までNTTPCコミュニケーションズでホスティングサービスの担当管理職。クラウドサービスは前々職のGMOクラウド以来。ひょんな事からマイクロソフトに入社。




 

真壁:日本マイクロソフト Azure技術部 クラウド ソリューション アーキテクト 真壁 徹。2015年秋までHPのクラウド技術者として、OpenStackなどOSSを活かしたクラウドに挑戦。マイクロソフトの挑戦に共感し主戦場を移す。




 

青木:三井情報 R&D部ITイノベーション室 プロジェクマネージャー 青木賢太郎。コミュニティ活動ではJAZUG(Japan Azure User Group)コアメンバーとして、みんなが幸せになれるように活動中。最近はAzureのハイブリッドクラウド向けサービスやデータ分析あたりに興味があるらしい。AzureのMVP(Microsoft Most Valuable Professional)でもある。




 

得上:オークファン 執行役員 技術統括部長 得上竜一。マイクロソフトのイベントでもおなじみML(Machine Learning)の第一人者で、オークファンのデータ分析サービスの立ち上げを進めている。





ASCII大谷:TECH.ASCII.jpの担当記者 大谷イビサ。連載のホスト・執筆者。お酒で舌をなめらかにして、Microsoft Azureの話を聞こうとしている。今年もイイクラをよろしくおねがいします。


国内クラウドの進撃が止まった(土居)

ASCII大谷:それにしても、最近のオンプレミスからクラウドへの人材流動はすごいですよね。月末は転職の連絡、よくいただきます。

パクえ:いろんな意味で一区切りついた人が多いんでしょう。それがなんなのかは人によって異なると思うんですけど。

デプロイ王子:砂金さん(マイクロソフト エバンジェリスト 砂金信一郎氏)的な言い方をすると、第二次クラウド戦役が始まったんでしょうね。

土居:個人的には、国内クラウド勢の進撃に限界がきたんだろうと思います。僕が前々職でクラウドサービスを作り始めた2008年頃って、IaaSで検索すると、SIerがやっている“なんちゃってクラウド”も含めて、すごい数のクラウドサービスがありました。それが今どれだけ残っているかという話です。

パクえ:土居さん、軽く入れているつもりのつっこみが重い(笑)。

土居:そんな「なんちゃってクラウド」を作ってきた私から見ても、AWSとか、マイクロソフトの動き見ているのがつらいのよ。数年前ですらAWSのエンジニアが3500人いると聞いて、卒倒しかけたけど、開発リソースからしてどう考えても追いつかない。日本中のエンジニア集めても、半分も行かないと思った。投資額と時間を考えて、無理だと思った瞬間に、私は自分でクラウドプラットフォームやるってのに心が折れましたね。

青木:マイクロソフトもいろんなものがクラウドにつながってきているので、すごい開発リソースですよね。

デプロイ王子:マイクロソフトの場合、クラウドの開発で得たフィードバックをオンプレミスの製品にも取り込んでいる。「勝てない」理由というか、そもそもレイヤーが違う。

土居:一生懸命「自社クラウド」って名前の仮想化環境を作って、データセンターに入れているのを見ると、なんだか悲しくなってくるんですよ。その努力は果たして実を結ぶのか、安心感のためだけにやっているだろうと思うんです。パラダイムがどんどん変わっているのに、それを見ないで済む人はある意味幸せ。今50歳とか、60歳代の人は逃げ切れるからいいんでしょうけど、30歳代の人たちがおじさんになったら、作ったモノはゴミになっている。だから、片付けをうまくやるというのは、今後10年でIT社長が身につけないと行けないスキルですよね。無数にあるPentium3とか、Xeonの第1世代のマシンとかどうするんだと。

パクえ:キンキンに冷えた鉄の塊に火を入れても、もう上がってこないみたいな(笑)。

(次ページ、シンプルにパブリッククラウドをやりたかった(真壁))


 

前へ 1 2 次へ

この連載の記事

ASCII.jp特設サイト

クラウド連載/すっきりわかった仮想化技術

ピックアップ