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5つの側面から、なぜドローンに注目すべきかを探る

ドローンはただの流行ではない、不可逆のトレンドを作る

2015年03月30日 12時00分更新

文● 遠藤諭/角川アスキー総合研究所、編集●ASCII.jp

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ドローンとは何かを知るなら、この動画を見るといい

 さて、ドローンについて話をすると、すぐに聞かれるのが「いままでのラジコンヘリとどう違うんですか?」という質問である。それには、最新の注目モデルPARROT Bebop Drone(4月上旬発売予定)の飛ぶようすを見るのが一番良い。ドローンを飛ばしている人にとってはいまさらかもしれないが。

最新注目モデルのフランスPARROT社“Bebop Drone”。価格は約8万円、専用のコントローラーによる拡張も可能。

Bebop Drone飛んでいるようす

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 このドローンの本体重量は420g、それが部屋の中で糸で吊ったかのように空間にとどまっている。次の映像は、Bebop Droneの前面に搭載されたカメラが撮影したものである。搭載しているのは、180度の魚眼レンズだがソフトウェア的に撮影した映像の一部を切り抜いて、カメラの向きを変えられる仕組みになっている。

Bebop Droneの前面にある180度魚眼レンズ。

 ちなみに、映像の中に出てくる小さなドローンは同じPARROT社が昨年7月に国内発売したRolling Spiderという超小型のドローンだ。これは、試験飛行といったところだが、スペック的にはスマートフォンによる操作で最大接続範囲250m(専用コントローラでは理論上2km)、秒速13メートル、約11分間の飛行が可能となっている。

Bebop Drone自身が撮影した映像

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 ラジコンヘリは“飛ばす”だけでかなりのテクニックを必要とするが、ドローンは空間上の“座標”にすでに静止しているところからはじまる。本体下面の垂直カメラによる画像処理や超音波、および気圧センサ、屋外では地磁気とGPSによって自身の位置を把握、それを4つのプロペラの回転数を制御することでそれを可能としている。

 座標と時間からなる装置だから、ドローンは世の中と相互作用するシステムたり得るわけだ。いま最も注目されるこのタイプのドローンは、たとえば、トイレに行って帰ってくる間もずっと同じ位置にとどまってコマンドを待っている。

左からDJI Phantom 2 Vision+、PARROT Bebop Drone、同Mini Drone Rolling Spider。

 私は、2010年にPARROT社のAR.DRONEをお借りして、昨年のはじめあたりから数モデル買ってきたが、いま飛ばしているのは:

の3機種だ。これに加えて、DJI Inspire 1あたりが、コンシューマ向けでは性能・人気とも抜きん出ていると思う。

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