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利便性からすれば普及するのは間違いなさそうなドローン技術にいちはやく量子暗号通信を適用

情報通信研究機構、量子鍵配送でドローンの安全を確保する技術

2015年09月28日 14時38分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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暗号鍵(真性乱数)の供給とワンタイムパッド暗号化による飛行制御

 国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)は9月28日、量子鍵配送を用いてドローン飛行の安全性を確保する技術を開発したと発表した。

 これはNICTがドローンベンチャーのプロドローン、サンエストレーディングとの共同研究。小型無人機(いわゆるドローン)の利用は今後さまざまな用途での利用が期待されるが、操縦者と飛行体との通信のセキュリティを確保することが今後重要になると予想される。

 飛行体との通信傍受や妨害、制御の乗っ取りを防ぐため、NICTでは無線通信(2.4GHz帯)の制御信号を真性乱数を用いてパケットごとに暗号化する手法を開発。処理自体は真性乱数と制御信号との足し算で行なわれるため暗号通信における処理の負担はほとんどなく、リアルタイムな飛行制御には影響しない。

研究開発を進めているドローン広域セキュア制御通信システム

 宅配ドローンなどの用途では、飛行体の制御を地上局から別の地上局に引き継ぐ必要があり、真性乱数を用いたワンタイムパッド暗号ではそれぞれの暗号鍵をそれぞれの地上局に配送する必要がある。暗号鍵の配送には本来、信頼できる人の手で配送する必要があるが、人手がかかることから将来的な運用を踏まえて量子鍵配送を用いた暗号鍵配送も実験した。

異なる飛行制御エリア間での暗号化制御通信の引継ぎ

 暗号鍵を配信にはNICTが管理・運用する量子鍵配送(QKD)ネットワークを用い、異なる地上局に暗号化鍵を配送。暗号通信で制御するドローンの引き継ぎ飛行に成功した。NICTでは、暗号鍵配送QKDネットワークの第一世代システムは2年以内の商品化を予定しており、ドローン暗号通信運用システムの開発・実用化に利用するとしている。

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