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コースを回っているプレーヤーにドリンクや軽食をお届け

楽天初の配送ドローン、まずはゴルフ場に導入

2016年04月25日 17時29分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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商品荷物を持って着陸する「そら楽」の配送ドローン

 楽天は4月25日、千葉のゴルフ場で配送ドローンサービス「そら楽」を発表した。5月9日よりサービスを開始する。

 これは千葉県御宿町の「キャメルゴルフリゾート」で5月7日より開始するもので、実証実験ではなく、「商用サービス」であるとうたっている。サービス内容は、ゴルフコース内を回っているプレーヤーが飲み物や軽食などをスマホでオーダーすれば、クラブハウスの近くから配送ドローンが飛び立ち、専用ポイントに着陸してコンテナを落とすというもの。

ドローン「天空」、動力は6000mAhのバッテリー×2本コンテナは機体が着陸した後に下に落とすようになっている 

 使用している機体は、自律制御システム研究所が楽天向けに開発した専用のドローン「天空(てんくう)」だ。6ローターを備えるマルチコプター。自重7.7kgで運搬できるペイロードは約1.5kg。スマホでオーダーする際、商品を買い物カゴに入れると、トータルの重量が画面上で確認できるようになっている。

着陸地点に降下する配送ドローン。オーダーするスマホアプリには注文ステータスとして受付のほかにも「離陸」や「飛行中」などがある着陸地点には大きなRの文字。なお、機体デザインも含めてピンクをイイメージカラーとして用いているのは「ドローンは危険という印象を和らげるため」 

 ただし、スマホのGPS情報を参照し、任意のポイントに配送できるわけではない。

 コース内に専用着陸ポイントが用意する。この着陸ポイントにはそら楽のマークであるRの文字が大きく書かれ、ドローンは画像認識して正確に着陸する(離陸から着陸、離陸地点までの復帰まで完全自動)。

ドローン「天空」と三木谷社長 

 ゴルフコース内という限られたエリアで、なおかつ着陸地点も専用としているため、制限のある運用に感じる。現行の法規制の下で商業ドローンを運航させるのが難しいことをうかがわせる。

自律制御システム研究所の野波社長(左)。世界にもドローンメーカーは多いが、フライトコントローラーを国内開発することが技術的な意義も大きいとしており、三木谷社長(右)もこういった用途に応じたカスタムを行なえるメーカーが国内にあることは重要としている 

 限られたエリアと飛行ポイントのサービスで、飛行距離も1km未満程度であるようだが、配送ドローンは10km程度の距離まで貨物を運搬できる性能のものを利用している。また、スマホでの注文は楽天IDとクレジットカード(または楽天スーパーポイント)決済を用いるなど楽天内のシステムとほぼ同等となっている。ゴルフ場内の会員向けサービスであればこれほどの飛行距離や本格的な決済システムは不要だと思われるため、本格的な配達サービスを見据えてのサービスの運用を考えたものであることには違いなさそうだ。

配送コンテナ。飲み物や軽食、ゴルフ用品(ティーやボール)などを購入できるコンテナからハンバーガー(キャメルゴルフリゾートのレストランオリジナル)を取り出す三木谷社長 

 楽天では、今回のサービスを約1ヵ月にわたって実施し、利用者の声や運用時状態を反映させ、今後サービス拡大、他のゴルフ場への展開、さらには本格的な商用サービスへのノウハウを溜めるとしている。三木谷社長のコメントでは、街中での導入ではやはり難しいが、被災地や過疎地など、サービスが期待されるエリアは十分にあり、技術とノウハウを固めて進めてゆくとしている。

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