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業務に使えるドローンの需要と供給が確立しつつある

もはや“オモチャ”の段階は過ぎた「第1回国際ドローン展」

2015年05月23日 12時00分更新

文● 行正和義/ASCII.jp

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第1回国際ドローン展

 5月20日~22日、幕張メッセで「第1回国際ドローン展」が開催された。“話題のドローン”ということもあってテレビなどでもとりあげられたが、実際に会場に行ってみると通り一遍なドローンブームでは済まされない業務用ドローン市場が確立しつつあることを実感させられる。ここでは、会場で気になった製品を紹介する。

空撮業務など産業用ドローン専門メーカーPRODRONEの大型機
 キヤノンの映画用カメラCINEMA EOSを搭載していることからも分かる巨大なヘキサコプター


PRODRONEの中継用機器
 いわゆる三輪バイクなのだが、小型マルチコプターを搭載。後部コンテナの上がぱかっと開いてGoProを積んだマルチコプターが発進する。電力はバイクから給電し、基本的に上昇するだけで飛び回るような使い方は想定していない。機体とカメラはLTE接続でモニタリングするテレビ局などから操作。バイク乗員は現場に行ってセットアップするだけという放送機材としては割り切ったシステムとなっている(取材では機動性が重要なので、手持ちカメラで現場に近づけるようにビデオカメラと中継機材も搭載する)。


 実際にはTECHNO-FRONTIER 2015という電子・機械部品の展示会が幕張メッセ展示ホール7~8で開催され、ドローン関係はその1割り程度のエリアを用いてでいるのみ。また、基本的に商談を目的とした企業向けの展示会なので(世間一般でいま話題の)ホビードローンは大きく扱われていない。にもかかわらず、会場の熱気は他のデバイス系を凌ぐほど。

中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京/中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋
 試験的に運用を始めている高速道路橋梁点検用機材(機体はエンルート製)。フルカバードなボディを持つ。点検車両からの有線給電するのだが、橋の下を飛ぶわけなので当然ながらGPSに依存できず、機体の位置もサポート車両側との相対位置から決定するなど細かい機能が盛り込まれている。


 商談ということもあって、展示されているドローンにしても、それを見に来ている参加者にしても業務に使うということを前提にしている。

コマツが進めるスマートコンストラクション(測量から建設まで一括してIT化・効率化)の測量ドローン
 特異な降着装置を持つが、凹面を持つ専用プラットフォームから離着陸する。


セコムのセキュリティドローン
 敷地内などに侵入者があった場合に自動で現場に飛行、撮影する。展示会に出展していたドローンだが、ラジコン的な操縦は不要としつつも人による操作をある程度必要するものがほとんどなのに対し、完全自律飛行、運用まで自動で行うことを目指しているというのはさらにひとつ上のレベルと言ってよいだろう。


 ドローン(ここではマルチコプターを中心とした操作が簡単なラジコン機)の主な用途はいわゆる空撮や測量などが一般的なところ。とはいえすでにオモチャレベルの機器ですら空撮くらいは楽にできるので、業務ともなれば単に画質だけでなく運用まできっちりとしたものが求められる。この会場においてはそういった需要に応えられる製品・ソリューションが提示されているのも注目だ。

カナダAeryon Labsのスカイレンジャー
 電線などの検査、警備、軍用まで実際に用いられている。下面のカメラや降着脚、アーム部分などワンタッチで着脱・交換できるようになっているほか、アームと着陸脚が一体となってワンタッチで下方に畳めてコンパクトな背負式バッグに入る。かさばるマルチコプターを戦場などの極限状態で運用することを考えれば合理的だ。なお操縦は専用タブレットで行う。


自立制御システム研究所のデモ機
 とりあえずかっこいいフォルムなのでTVなどがこぞって奥に見えるオレンジ色の機体(航続距離を伸ばすため固定翼機的に水平飛行を考えている)をとりあげていたが、注目なのは手前のマルチコプターと着陸台。自動で機体のバッテリーを交換する。1回の飛行時間が実のところ少ないマルチコプターにとって連続運用を考える業務ならば必須の技術だ。



(次ページ「千葉の農家でマルチコプターによる農薬散布が流行!?」へ続く)

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