「SmartArt」を使えば、自分の考えを図にするのも簡単
全体像を図で表すには、要素に分解するといいだろう。文章を要約した見出しを要素と考えるのも手だが、それをただ並べるだけでは、コンテンツのダイナミズムを表現することはできない。要素間の関係を明確にすることが重要だ。これは、要素間の関係での基本パターンを理解しておいて、それを組み合わせると作業が簡単になる。
ここでは2つと3つの要素で、どんな基本パターンがあるか考えてみよう。2つの要素で考えられるのは、「独立」「調和」「従属」「対立」「展開」「融合」の6つだ(下図参照)。3つの要素では、「循環」「緊張的展開」がある。4つ以上の要素がある場合は、基本パターンを組み合わせる。
図にすると、要素の関係のほかに、さらに細かな表現が可能になる。要素間の距離で、関係の強さが分かるし、要素の大きさに差をつけることで重要性の違いが分かる。また、要素が下にあれば低位であり、上にあれば上位ということになる。カラーや形状を変えれば、他との違いを強調したり、グループ化したりすることもできる。
全体像の作成は、簡単なようで難しい。内容を把握していないと、うまくいかない。うまくいかない場合は、何か原因があるはずだ。そんな場合は、論点を整理しなおす必要がある。このような全体図はすべて聞き手に見せる必要はない。複雑になる場合は、優先度の高い要素を残して分かりやすくしたい。
なお、このような図は、図形ツールを使って一から作成するか、様々な図版があらかじめ用意された「SmartArt」を使うと、作成時間を短縮することができる。
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