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アニメファンならぜひ行きたい!聖地巡礼ツアー 第20回

これが「艦これ」提督的年末年始の過ごし方だ!

2014年01月25日 16時00分更新

文● 中村信博

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間に合うのか!?
海の上で見る初日の出は最高だぜ!

 横須賀を出た筆者は、横横道路から保土ヶ谷バイパスを経由して東名高速に乗ったが、あまりの睡魔に負けて途中の日本平パーキングエリアでしばしの休憩。30分だけ仮眠するつもりが、ここで寝坊して1時間ものタイムロス! あわてて東名高速をひた走り、袋井インターチェンジから国道1号線バイパスへ。浜名湖を越え、渥美半島の遠州灘沿いを走る国道42号線、通称・表浜街道をひたすら西へ西へと辿っていく。

 午前5時を過ぎる時間なのに、表浜街道は先へと進むにつれて次第に交通量が多くなってきた。どうやら伊良湖岬の先端で初日の出を見ようとする人々の車列らしい。片側一車線の道では追い抜くこともできず、間に合うかどうかでずいぶんと肝を冷やしてしまった。ようやく表浜街道の終点、道の駅伊良湖クリスタルポルトの伊勢湾フェリー桟橋に着いたときには、乗船受付の締め切り間際となる午前6時! あ、危なかった!

危ねえー! 乗船開始の5分前にフェリー乗り場到着。年初めから冷や汗かいた! 元日の下り便は2隻が5分おきに出ることになっていて、伊勢神宮に向かうツアーバスもたくさん乗り込んでいた

無事に乗船受付を済ませる。乗るのは6時35分発の下り第2便だ

 午前6時35分。伊勢湾フェリー下り第2便「鳥羽丸」は、定刻通り伊良湖港フェリー桟橋を出港した。この日の伊勢湾は波穏やか、でも頭上の空は薄曇りで、水平線近くには厚い雲がべったりと覆っている。もしかしたら今年の初日はハズレ?

空が白み始めた伊良湖港を後に、「鳥羽丸」は元日の伊勢湾へ静かに船出していく。この日は波穏やかで絶好の航海日和だ

船はすぐに左へと転舵して、渥美半島の先端にある伊良湖岬をぐるりと巡る。岬の先端に建っている塔は、伊勢湾口の船舶の往来を管制している伊勢湾海上交通センター(伊勢湾マーチス)だ

伊勢湾の入口にぽっかり浮かぶ神島を左に見ながら、船はのんびりと西へと進む。島はまだ夜の眠りの中にいる

 出港からずっと寒風吹きすさぶ展望デッキに陣取っていたのだが、どうにも東の空の雲が晴れてくれない。こりゃ今年はダメかな……と暖かい船室に入ろうとした矢先、不意に「あ、上がった」という誰かの声が聞こえた。見ると水平線上にぽつりと、シミのような紅い光が見える。みるみるうちに高度を上げた太陽は、やがて伊勢湾の海上を黄金色に染め上げた。時間にして6時58分、2014年最初の太陽だ!

水平線上に少しずつ昇っていく、2014年の初日の出。地域によっては見れなかったところもあったみたいだけど、伊勢湾に昇る真っ赤な初日はここ数年で一番のキレイな太陽だった。これは今年もいい事ありそうだ!

そして船はゆっくりと鳥羽港へと入っていく。伊良湖を発って55分の短いクルーズだったけど、海の上で初日の出を迎えるなんてそうそうできない体験だ

 やがて船は答志島と菅島のあいだの細い水路をぬって進み、鳥羽港フェリーターミナルに着岸した。ここからは国道42号線を西へと進んで伊勢市を目指す。この旅の最後の目的地は、国内最大の神道の聖地・伊勢神宮だ!

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