このページの本文へ

最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第58回

DIGNO DUALなど、国内メーカー製個性派スマホ速度対決

2013年10月07日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Gmailの500通スクロール
ついに最速4秒台へ

 まずはGmailをあらかじめ500通受信しておき、上下スクロールを3回テスト。500通目に達するタイムを競う。これまでの最速はAQUOS PHONE Xx 206SHの5秒05だ。スクロールが滑らかなのはもちろん、途中の表示をうまく省略しながらスクロールできるかもポイントだ。

  ELUGA P AQUOS PHONE ss DIGNO DUAL 2
最速タイム 4秒86 4秒28 6秒02
平均タイム 5秒49 4秒86 7秒32

 今回の3機種はかなり優秀だ。とくにAQUOS PHONE ssとELUGA Pは初の4秒台を記録。いきなりこの2機種が歴代1、2位を更新した。どちらも滑らかなスクロールで始まり、後半は止まる頻度が急に増える、というタイプ。ただしAQUOS PHONE ssのほうがELUGA Pより滑らかにスクロールする印象で、またスクロールが止まったときもすぐにスクロールが再開できる。画面が小さいおかげで、画面全体を上下に操作できている。

 一方、DIGNO DUAL2も十分高速スクロールと言える。こちらは最後まで滑らかでスピーディーなスクロールが可能。心地よい操作ができるものの、途中の省略表示が違うようで差がついた。

 では1回だけスクロールをした場合はどうだろうか? こちらも3回テストを行った。長く多く受信メールをさかのぼれた機種を滑らかと判断して勝ちとする。

  ELUGA P AQUOS PHONE ss DIGNO DUAL 2
1回スクロール
最長/表示数
2秒84/69通 3秒61/45通 2秒54/56通

 こちらは意外なことにどの機種も芳しくない。そのなかで時間wの見るとトップはAQUOS PHONE ss。AQUOS PHONEシリーズは過去の機種も上位にきており、シャープのスクロールへのこだわりが感じられる。

 ただしスクロール時間が3秒台と長いわりにさかのぼったメール数は少ない。スクロールの特徴は後半がかなりゆっくりであるということ。スクロールは続くがゆっくりとさかのぼっていくのでメール数は稼げないのだろう。

 2秒台のELUGA P、DIGNO DUAL2は歴代機種では普通という成績。ELUGA Pはスクロールを始めると途中で一度加速するタイプ。DIGNO DUAL2はスクロールの見た目がかなりスピーディーだ。

文字入力テストでは意外!?
3機種がトップ5にランクイン

 続いて文字入力のテスト。これはいつものように片手操作で、以下の文章をGmailの新規作成画面に3回入力する。予測変換は使わず、全文を入力する。

「お世話になっております。ライターの小林です。明日の13時にASCII.jpの件、よろしくお願いいたします。」

 歴代最速はOptimus it L-05Eの43秒74。また片手操作がしやすい比較的コンパクトなスマホが上位にくる。とくに最近はコンパクトスマホでもスペックが高い機種が多いので、影響は大きそうだ。

  ELUGA P AQUOS PHONE ss DIGNO DUAL 2
入力プログラム フィットキー 3.0 iWnn IME-SH edition iWnn IME 2.3.1
最速タイム 46秒15 46秒39 43秒39
平均タイム 54秒11 50秒21 48秒24

 今回はDIGNO DUAL2がトップ、しかも歴代トップの記録だった。見た目はゴツイし、他の2機種より幅や厚みを感じる。さらに入力中に持ち方のバランスも悪くなり、押し間違いも多く、とくに文字種の切り替えボタンや、変換候補をタップするときに他の2機種より遠いという感じで、実はあまり良い評価ではなかった。しかし、完璧な操作ができたせいか、結果として好成績だった。

ELUGA P

AQUOS PHONE ss

DIGNO DUAL 2

 もっともELUGA Pも46秒15、AQUOS PHONE ssも46秒39と、他の2機種も抜群のタイムを誇っている。ELUGA Pは慣れている人にはプレビュー表示が若干煩わしく、押したときのバイブの反応も少しずれている気がしたものの、タイムは良く、またこれらの機能はオフにもできる。キーボードのサイズはフィットキーなので変更可能だが、今回はそのままで問題なかった。持っていてもバランスが良く、押しにくいボタンも無く、長時間入力が続く場合は1番良さそうだ。

 AQUOS PHONE ssは画面全体に指が届くので、片手入力のしやすさは他の2機種以上に良い。ただし画面が小さ過ぎてキーボードが窮屈な印象。ボタンがもう少し大きいといいなと感じた。また押してから入力されるまでのレスポンスも、ほんのわずかだが遅い感じがする。とはいえ入力速度自体は、歴代のハイスペックな大型端末より良い。

 3機種とも気になるところはあったのだが、歴代屈指の成績。もし気になる部分を改善してきた機種が今後登場したら……まだまだ記録更新はありそうだ。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン