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富士見iPhoneクラブ 第163回

下からフワッ!? iOS 7の「コントロールセンター」を解説

2013年09月21日 17時00分更新

文● 富士見iPhoneクラブ製作委員会(構成:じまP)

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富士見iPhoneクラブのメンバーが、iPhoneのちょっとした使いこなしテクを毎回紹介していく。iPhone上級者なら「なにを今さら…」と思うかもしれないが、案外知らなかったり、使っていなかったりするネタもあるかもしれないぞ。

iOS 7から追加されたコントロールセンター。今回はこれを解説していく

 iPhone 5s/5cの販売に先駆けて登場したiOS 7。アップルによると200以上の新機能があるとのことだが、中でも大きな新機能が、画面下から引き上げるように上にスワイプすることで呼び出し、各種設定や操作が可能な「コントロールセンター」である。

 iPhoneクラブ内で真っ先にiOS 7のコントロールセンターに触れたのはリーダーのカリーさんだったが(関連記事)、「下からフワアッと引き上げる感じで出てきたし、触っているとシュッとした感じで、ヌルっと使えて楽しかった」というまったく伝われなかったことと思われる。今回はそのような擬音に頼らず、しっかりと解説していこう。

 先述したように、コントロールセンターを呼び出したいときは、画面の最下部を上に引き上げるようにスワイプする。画面ロック中は「ここを上に引き上げてくださいね」というような目印があるのだが、それ以外の画面では特にそのような表示はない。iOS7にアップデートしていろいろと触っていたら、いきなりコントロールセンターが出てきて驚いた……という人もいるのではないだろうか。

ロック中の画面を見ると、最下部に引き出す目印となる出っ張りがある……のだが、この画面でしか表示されない。親切なのだか不便なのだか……

画面下を上に引き上げるようにスワイプする

もちろんホーム画面からでも呼び出せる

 まず最上部にあるのは、左から右に、機内モード、Wi-Fi、Bluetooth、おやすみモード、画面ロックのオン/オフを切り替えるボタン。その下にあるのは、画面の輝度を調整するバーだ。iOS 6以前ではアプリ「設定」で切り替えなければならなかったこれらの設定が、画面ロック中でもすぐに変更できるようになったのはうれしいところだ。

最上部にあるのは、左から右に、機内モード、Wi-Fi、Bluetooth、おやすみモード、画面ロックのオン/オフを切り替えるボタン

その下にあるのは画面の輝度を調整するバー

 特に注目したいのは、コントロールセンター中央にある「ミュージック」アプリの操作パネルだ。iOS 6以前は、ホーム画面、もしくはミュージック以外のアプリを使用しているときは、ホームボタンを2度押ししてさらに横フリックまでしなければ、曲の再生/停止などができなかった。しかしiOS 7からはその手間が省け、だいぶ楽になったといえる。

iPhone内の音楽を操作するパネル。コントロールセンターを呼び出せば、曲送りや再生/停止がすぐにできる

 中央やや下には、他のiOS 7デバイスとファイルの共有を行なう 「AirDrop」を設定する部分があり、さらにその下には4つのボタンが存在する。左から右に、懐中電灯代わりのLEDライトのオン/オフ、「時計」のタイマー機能、「計算機」、カメラへのショートカット、という構成になっている。

他のiOS 7デバイスとファイルの共有を行なう「AirDrop」の設定もここで可能

左から右に、LEDライトのオン/オフ、「時計」のタイマー機能、「計算機」、カメラへのショートカットという構成

 コントロールセンターの呼び出しは、画面ロック中はもちろん、ホーム画面、アプリの起動中など、ほとんどの画面で行える。ちなみにゲームアプリなどで「下の方を触るとフワッと出てくるのがムカつく!」という場合は、アプリ「設定」→「コントロールセンター」でアクセスを制限できる。

他のアプリを起動しているときも呼び出せるが、キーボードで入力しているときなどに呼び出すのはちょっと変な感じかも。面倒なら「設定」アプリの「コントロールセンター」でオフにしてもいい

 なお、コントロールセンターの採用もあってか、ホームボタンの2度押しで呼び出せるマルチタスクの画面は、起動中のアプリ管理だけをするものになった。つまり、画面下を左にフリックして、音楽の再生/停止や画面回転のロックを切り替えるボタンはなくなっているため、それらはコントロールセンターで設定する必要がある。

 このタスク管理画面にも変更があり、アイコンだけでなくアプリの画面も表示されるようになったので、以前よりも開いているアプリの状況がわかりやすくなった。ちなみにアプリの終了は、管理画面で対象のアプリを上にスワイプすることで完了される。3本指でスワイプすることにより、一度に3つのアプリを終了させることも可能だ。

ホームボタンを2度押しで開くマルチタスキング画面。以前よりも開いているアプリの状況がわかりやすくなった

アプリを終了するときは上にスワイプする

 なお、画面ロック中に、画面右下を上にスワイプするとすぐカメラ画面が開ける。このときに通常はカメラロールにアクセスできる左下をタップすると、ロックが解除されないと写真は見られないよ……という表示が出る。これは画面ロック中に、コントロールセンターからカメラを起動したときも同じ。ロックを解除しないと写真は見られないようになっているので、しっかりプライバシーに配慮しているわけだ。

画面ロック中に、画面右下を上にスワイプするとすぐカメラ画面が開ける。カメラロールにアクセスできる左下をタップすると、写真とビデオを表示するにはロックを解除しろという表示が出る


このテクを使っている覆面:カリーさん

 iOS 7で新しく使えるようになったコントロール画面は、下からフワアッと引き上げる感じで出てくるばかりでなく、触っているとシュッとした感じで、ヌルっと使えて楽しい(編註:全然意味がわかりません)。i0S 6以前の操作に慣れていた人は戸惑うことも多いだろう。しかし難しいところはないので、おそれることはない。本記事を読んでバッチリ使いこなそう。

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