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柳谷智宣の「神アプリの説明書」 第8回

あらゆる紙資料をデジタル化する「Scanner Pro」を徹底解説

2013年01月22日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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PDFファイルを管理する
名前や日付でソートしたりファイル名検索できる

 作成されたPDFファイルはアプリ内に保管される。名前や日付でソートしたり、ファイル名で検索することができるうえ、フォルダーで分類することも可能。領収書や議事録といったフォルダーを作り、探しやすいようにしておこう。

メイン画面に取り込んだPDFファイルが表示される。フォルダーを作成するなら、フォルダーアイコンをタップ

フォルダー名を入力する

フォルダーが作成された。移動するファイルをドラッグしよう

フォルダーの上で指を離せば、移動できる

 PDFファイルはメールで転送できるほか、ほかのアプリに受け渡したり、クラウドサービスにアップロードすることもできる。取り込んだPDFを自動で「Dropbox」にアップロードすれば、PCでも共有できるうえ、バックアップ代わりにもなる。ちなみに、「iCloud」の設定をオンにすれば、ほかのiOSデバイスで利用している「Scanner Pro」とファイルを同期できる。クラウドへの自動アップロードを有効にしているなら、無理に利用することはないだろう。

ファイルを開いた状態で、左下のアイコンをタップする

PDFファイルが添付された状態のメール作成画面が開く

右下の矢印アイコンをタップすると転送メニューが開く

「次の方法で開く」で、ほかのアプリに転送できる

「アップロード」で、クラウドサービスにアップロードできる

「パスワードを追加」を開き、設定を「オン」にすると、PDFファイルにパスワードを設定できる

パスワードを2回入力して、「完了」をタップする

PDFを開こうとするとパスワードが求められるようになる

 対応しているクラウドサービスは「Dropbox」、「Evernote」、「Google Drive」の3種類。そのほか、MobileMe iDiskやBox.Netなど「WebDAV」で接続するサービスも利用できる。一度設定しておけば、後はログイン作業が不要になる。

 自動アップロードできるのは、ひとつだけなのであらかじめ指定しておく。とはいえ、個別のファイルを開き、クラウドサービスを指定してアップロードすることはできる。

設定画面を開き、クラウドサービスを選ぶ。ここでは「Dropbox」をタップする

「Launch Dropbox app to authorize」をタップ。この画面はサービスによって異なる

「許可」をタップする

「有効」をタップする

自動的にファイルがDropboxに保存されるようになる。画面は「Dropbox」公式アプリ

「ネットワーク」→「自動アップロード」をタップする

自動アップロードするクラウドサービスを変更できる

設定画面では、無線LANの接続のオンオフやiCloudの利用、書類の圧縮などが設定できる

 以上が、スキャナアプリ「Scanner Pro」の説明書となる。あらゆる書類をスキャンしてDropboxに放りこみ、紙を捨てられるのは快適そのもの。情報活用度が向上すること間違いなし。会議室のホワイトボードを撮影して参加者にメールする際も、このアプリを使えば、ノートに書いたようなPDFになるので驚かれることだろう。大量の情報を処理するビジネスマンなら、持っておきたいアプリだ。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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