Optmius Vu L-06D、ELUGA power P-07D、AQUOS PHONE SERIE ISW16SHという大画面にこだわった3機種を比較する最終回。今回はワンセグとテザリングのチェック、そしてこれまで紹介できなかったユニークなプリインストールアプリや、便利な小機能を取り上げる。なおAQUOS PHONE SERIEはLTE対応の冬モデル「SHL21」が発売されたが、今回取り上げているのは夏モデルのISW16SHなので注意してほしい。
まずは復習として主なスペックから
まずは最初にあらためて主要スペックを掲載しておこう。
ドコモ「Optiums Vu L-06D」 | ドコモ「ELUGA power P-07D」 | au「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」 | |
---|---|---|---|
メーカー | LG | パナソニック | シャープ |
本体サイズ | 約90×140×9.4mm | 約70×136×9.4mm | 約66×126×11.2mm |
重量 | 約178g | 約129g | 約136g |
画面サイズ | 5型 | 5型 | 4.6型 |
画面解像度 | 768×1024ドット | 720×1280ドット | 720×1280ドット |
OS | Android 4.0.4 | Android 4.0.4 | Android 4.0.4 |
CPU | デュアルコア 1.5GHz | デュアルコア 1.5GHz | デュアルコア 1.5GHz |
ROM/RAM | 32GB/1GB | 8GB/1GB | 16GB/1GB |
メモリーカード | × | microSDXC(64GB) | microSDXC(64GB) |
下り最大通信速度 | 75Mbps(Xi) | 75Mbps(Xi) | 40Mbps(+WiMAX) |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 | 2.4GHz対応 | 2.4/5GHz対応 |
テザリング | ○(最大8台) | ○(最大5台) | ○(最大5台) |
カメラ画素数 | 808万画素CMOS | 810万画素CMOS |
1211万画素CMOS (裏面照射型) |
インカメラ | 126万画素COMS | 130万画素CMOS | 31万画素CMOS |
防水/防塵 | ○/× | ○/○ | ○/○ |
ワンセグ連続視聴 | 3時間50分 | × | 約6時間 |
FeliCa | ○ | ○ | ○ |
赤外線 | ○ | × | ○ |
Bluetooth | 3.0+HS | 3.0 | 3.0 |
HDMI | ○(MHL対応) | × | ○(MHL対応) |
SIM形状 | microSIM | microSIM | microSIM |
バッテリー容量 | 2000mAh | 1800mAh | 1800mAh |
Qi | × | × | × |
カラバリ | Black | BLACK | ホワイト |
大画面だから電池消費が激しい!?
若干物足りないワンセグの視聴時間
3機種とも大画面ということもあり、心配なのが電池の消耗。しかしバッテリー容量もそこそこ大きい。果たしてスタミナチェックをするとどうなるのか? まずはワンセグから。
ワンセグのテストはロジテック「LDT-ANT1BK」(自宅のアンテナ端子に接続して、ワンセグ機器向けに電波を飛ばしてくれる装置)を使い、室内にワンセグのエリアをつくる。およそ半径1.5m程度がエリアとなる。
ELUGA powerは主要スペックにもあるとおりワンセグには非対応。そのためOptimus VuとAQUOS PHONE SERIEの比較となる。どちらもホイップ式のアンテナで、伸び縮みするがテスト中は最大まで伸ばしている。このとき気付いたのだがOptimus Vuのワンセグアンテナはずいぶんと長い。これは長いために受信感度が高いのか? それとも元々受信感度が弱めのせいなのか!?
Optiums Vu | ELUGA power | AQUOS PHONE SERIE | |
---|---|---|---|
アンテナ形状 | ホイップ式 | × | ホイップ式 |
視聴感度 | 1.5m | × | 1.5m |
公式スペック | 約3時間50分 | × | 約6時間 |
連続視聴時間 | 5時間20分 | × | 5時間20分 |
その結果は表のとおりだ。AQUOS PHONE SERIEとの差はあまりない。どちらも1.5mまでは完璧に受信。そこから離れ始めると途切れがちになり、2mまで離れるとAQUOS PHONE SERIEは完全に受信せず見られない。Optimus Vuは受信しても途切れ途切れで「見られる」というレベルではない。
というわけで2機種とも受信感度は普通。若干Optimus Vuがいいかもというくらいの違いだ。
スタミナはアプリの「Battery Mix」で経過を記録した。
Optmius Vuが公式スペックの3時間50分を大幅に上回り約5時間の視聴。一方、AQUOS PHONE SERIEは公式スペックの約6時間には及ばず。ただし5時間20分も視聴できたうえ、ワンセグ視聴が止まった時点でも10数%は電池が残っていた。Optimus Vuは5時間で完全に0%なので結構差は大きい。
もっとも画面が小さく、電池も小さい以前のコンパクトスマホは(関連記事)、8時間超えの端末もあったので、大画面スマホはディスプレーのサイズで差がついた可能性が高い。
ちなみにOptimus Vuだが、縦横どちらの画面で見ても、ワンセグを始めとする動画が大変見やすい。特に縦画面では普通のスマホでは横幅が狭い分だけ見にくくなるが、4:3の5型という大型の画面は縦画面でも番組が見やすい。また縦横どちらの画面でも字幕がいい位置に配置される。ワンセグ重視のユーザーは気に留めておいてもいいだろう。
次ページではテザリング時のバッテリーの持ちを検証する。
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