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SIMフリー?LTEは速い?米国でiPhone 5を使って気づいたこと

2012年09月26日 12時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura

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薄く、軽くなったデザインと、筆者の小さい手の問題

 iPhone 5のデザインは、LTEやテザリングよりも語られることが少ないが、筆者にとっては非常に満足のいくものになった。まず軽さ。112gはiPhone 4から25g、iPhone 4Sから28g軽くなった。たった28gとはいえ、1円玉28枚分と考えると、どうだろう。そして厚みは、1.7mm薄くなっている。

 iPhone 4Sを長時間使っていると、ちょっと手首が疲れる感覚があったのは事実だ。特に片手で握ってフリック入力をしていると、その重さがより強調されるような感覚に陥る。iPhone 5よりも軽い端末は他にもあるが、これまでよりも手首への負担は減ってくるはずだ。これは少し長い視点でみてみたい。

ちょうど、iPhone 4Sのアンテナゲートの外側にあるエッジの部分がなくなったような薄さ。そして握り心地も良好だ

 また、端末のサイズだ。筆者の手は小さい方だが、幅が変わらず、薄くなれば、握ったときに余裕が生まれる。片手で握って親指でフリック入力をするには、親指の可動範囲が広くなって快適さが増すのだ。

 ところが、画面の長さは伸びた。フリック入力に最適な位置で入力していると、画面上部に配置されている、メニューを閉じたり戻ったりするボタンには届かない。アプリによっては、画面をフリックすれば1つ前の画面に戻れたりするが、こうしたアプリのUIの工夫と相まって、解決されていく問題ではないだろうか。

iPhone 4Sでは対角の角まで届いていた親指が(左)、iPhone 5ではぎりぎりで届かなくなってしまった(右)。米国で街の様子を見ていると、iPhoneでの文字入力は両手の親指を使っていることが多いため、片手フリックで「届かない」と漏らすのは珍しいことなのかも


パノラマ写真は縦にも横にも楽しい

縦のパノラマの場合、空から撮影すると、空の露出に合わせるため足下の光量が足りなくなる。日向を足下から撮影すると良さそうだ

 これはiPhone 4Sでも対応した機能だが、iPhoneのカメラにパノラマ撮影機能が追加された。iPhoneを左から右に動かすよう画面にガイドが出てきて、横長の写真を撮影できるようになる。

 加速度センサーを使って端末の動きを感知しており、上下のぶれやスピードなどを画面で指示してくれる。できあがった写真は1枚10MBほどの大容量で保存される。写真の一部を切り取って横長の写真を合成するわけではないので、より広角なパノラマ写真が作れる点がポイントだ。

 ここでお気に入りの使い方を2つ。

 1つは、パノラマ写真の長さを、自分の好きなところで中断できるというもの。ガイドではとても長く撮影するような長方形が表示されているが、撮影を始めて途中でシャッターボタンを押せば、そこまでのパノラマ写真ができあがる仕組みとなっている。被写体や風景に応じて、好きな長さのパノラマ写真を撮影しよう。

 2つ目は、タテでもパノラマ撮影ができると言う点。たとえば、目の前にある大木のダイナミックさを残すには、十分離れて撮影する必要があったが、端末をタテに動かすことで、縦に非常に長い写真を撮影できる。坂道の風景、谷間の景色、高層ビルなどはぜひこの撮影方法を生かしたいところだ。

こちらは横のパノラマ

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