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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 ― 第3回

ソフトバンクのSprint買収で、米国から「次のiPhone」を考える

2012年10月17日 12時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura

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 ソフトバンクが10月15日に開いた記者会見で、米国第3位の携帯電話会社Sprintを、新株発行と既存株主からの株の買い取りで70%の株式を取得すると発表しました。総額201億ドル、日本円で約1兆5709円を超える規模の大型買収となります。

 ソフトバンクによると、今後Sprintの株主総会での承認、競争法上の承認、連邦通信委員会(FCC)などの監督官庁の承認などのプロセスを経て成立するとしています。日本では、過去最大級の海外投資である点、世界第3位の携帯電話会社になると見られている点に注目が集まりました。

SprintはiPhoneも扱っている、米国第3位の携帯電話会社。ソフトバンクによる1兆円を超える大型買収にはいったいどんな意味があるのか、そもそもSprintはどんな会社なのか考えていきます

「I'm a man.」の引用が響いた?

 米国のニュースメディアでは、月曜日未明の発表でした。サンフランシスコがある米国西海岸では午前2時、ニューヨークがある東海岸では午前5時の発表とあって、朝になっても、そんなに多くの記事が流れてきたわけではありませんでした。その中でも、「I'm a man, and every man wants to be number one.」(男子として生まれたからにはナンバー1になりたいという気持ちはある)という言葉は、米国の記者の心を打ったようです。

15日の記者会見より

 Business Insiderでは、そんな孫正義社長の言葉が取り上げられました。日本国内でのナンバー1なのか、国内最大規模は達成したから、今度は米国でのナンバー1を目指すのかといったTwitterでの議論を紹介しています。

 これまでソフトバンクの米国におけるビジネス面での露出は、通信会社というよりはインターネット関連の投資会社としてみられる側面が大きかったようです。

 日本でもおなじみのYahoo!やネット証券のE*Tradeなどに投資した実績があり、現在でもまさにSprint買収を世界中に生中継したUstreamや、ソーシャルゲームのZynga、急成長したお絵かきゲーム「Draw Something」を作り出したOMGPOP(その後Zyngaに買収される)などへ投資してきました。

 そして今回、米国モバイル市場への参入について、Forbusは「株価と財務状況を悪化させたが、大胆な米国市場参入を得た」と紹介しています。またソフトバンクを米国携帯電話業界のゲームチェンジャーと紹介する見出しもあり、注目が集まっている取引になっています。

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