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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第2回

話題の夏スマホ3機種のUIや通信の速度を詳しくチェックした

2012年07月23日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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やっぱりWiMAXスマホは高速?
通信速度の実測をテストした

 通信速度の実測値の計算は、「BNRスピードテスト画像読込版」を使い、上下各3回計測した。表に記しているのは、その最速値だ。場所は神奈川県の横浜駅、東京都からJR東京駅東海道線ホーム、千葉県の東京メトロ東西線浦安駅を選択した。計測時間はすべて平日の昼間だ。

 各駅の特徴を簡単に述べると横浜駅は多数の路線が乗り入れしており、1日の乗降人数はJRだけで平均40万人近い。利用者は学生、会社員などさまざまだ。

 つづいてのご存じ東京駅は1日平均の乗降客は38万人。千代田区の昼間人口はおよそ85万人。夜間に大きく減る。また同じ東京の新宿駅と違って、出張や観光の途中で乗降している人が多い印象だ。

 最後の浦安駅は、市の人口が約16万人。東京ディズニーランドで有名な土地だが、浦安駅は市街地にある。つまり、利用者は学生や地元の人が中心。乗降人数は1日平均約7万人と多い。

上りの速さにメリットがあるWiMAX

 さて実際の計測結果は以下の通り。

  AQUOS PHONE st SH-07D URBANO PROGRESSO DIGNO DUAL WX04K
横浜駅(下り/上り) 3.3Mbps/0.91Mbps 3.18Mbps/1.01Mbps 3Mbps/1.05Mbps
東京駅(下り/上り) 2.48Mbps/0.37Mbps 5.74Mbps4.48Mbps 3.1Mbps/1.89Mbps
浦安駅(下り/上り) 2.54Mbps/0.37Mbps 3.46Mbps/3.53Mbps 3.55Mbps/1.06Mbps
全計測の平均
(下り/上り)
2.27Mbps/0.4Mbps 3.44Mbps2.14Mbps 2.82Mbps/1.15Mbps

 理論値では大きな差があるのだが、実測値では好勝負という印象だ。上下ともに高速なのがWiMAXが利用できるURBANO PROGRESSO。いずれもWiMAXエリアだったものの、3~5Mbpsではやや物足りなさも感じる。ただし、上りの速度も高速だったのには注目したい。撮影した写真をどんどんインターネット上にアップするには良いかもしれない。特に他が速度を落とし、混雑がひどい状況なのだと思われる東京駅でも高速だった。

 次に良かったのが、下り最大21Mbpsのソフトバンクの「ULTRA SPEED」が利用できるDIGNO DUAL。下りでは3Mbps前後を安定して計測していた。AQUOS PHONE stはXi非対応でFOMA網のみだが案外健闘した。上りの通信速度がイマイチなものの、下りの通信速度ならDIGNO DUALとさほど変わらない。


URBANO PROGRESSOが“ちょっと”優位だけど…

 各実測値を比較すると、わずかずつだがURBANO PROGRESSOが優位という印象だ。また、DIGNO DUALはOSのバージョンが古いため不利になった部分があるが、今後Android 4.0へのアップグレードに期待したい。次回は「カメラ」に注目する。


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