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渡辺由美子の「誰がためにアニメは生まれる」 ― 第26回

「まどマギ」「タイバニ」テレビ局から見たヒットの背景【後編】

2012年04月01日 12時00分更新

文● 渡辺由美子(@watanabe_yumiko

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(C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS

 人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」「TIGER & BUNNY」を手がけた、毎日放送(MBS)プロデューサー・丸山博雄氏インタビュー後編。前編ではいわゆる「ヒットの法則」、そして「テレビにとってのアニメ」について話を聞いた。今回は「なぜ今、原作のないアニメ(オリジナルアニメ)がヒットしたのか?」を中心に、テーマの核心に迫る。


毎日放送 プロデューサー 丸山博雄氏とは――

 1977年生まれ、大阪府出身。1999年毎日放送に入社、営業部門を経て2002年東京支社テレビ編成部に。アニメーションとテレビドラマを担当。主な担当作品は「機動戦士ガンダムSEED」「鋼の錬金術師」「機動戦士ガンダム00」「戦国BASARA」「マクロスF」「おおきく振りかぶって」「魔法少女まどか☆マギカ」「青の祓魔師」「TIGER & BUNNY」「機動戦士ガンダムAGE」「Persona4 the ANIMATION」「妖狐×僕SS」など。



――  数多くのアニメのヒット作品を手がけている丸山さんにお話を伺っています。丸山さんには「テレビ局の編成担当」と「作品を作るプロデューサー」という“二つの顔”があるということでした。今回のテーマは「作品を作る」です。前編では「ヒットは、マーケティングによってではなく、スタッフの熱意とお客さんの感動から生まれる」ということでしたね。

丸山 そうですね。アニメーションの場合、お客さんに「仕掛ける」形で作品を観てもらうというのは難しいと実感しています。

 たとえばハリウッド映画的なCMで「総制作費何十億円、原作累計何百万部、全世界にこれだけ波及しました」というような、作品内容ではなく「現象」のみを打ちだして盛り上げようとする手法があったりしますけど、これはアニメをしっかり見ている方たちには通じない気がします。「まずフィルムを見て、面白いかどうかをちゃんと自分で判断したい」。視聴者の方々は、どんどん目が肥えていくし、本質を重視していってるのではないかと。

MBS丸山博雄氏。前回は「テレビ番組を編成する」立場から、今回は「アニメ作品を作る」立場からヒットの理由を分析する

―― 自分の目で判断したい人たちへの作品アピールは、難しそうですね。

丸山 身の丈を大きく見せて“盛る”よりも、作品の本質、中身を訴えていること。そして見ている方と一緒に楽しみながら、遊び心をもって盛り上げることが大事になっている気がします。特に今は、「マス(大衆)」のとらえ方が本当に難しい時代ですよね。僕は何年テレビにいても「マス」というものがどこにいるのかわからないんですけどもも。


―― 「マス」がどこにいるかわからない?

丸山 大勢の人が見てくれる番組を作ろうとしても、その「大勢の人」というのはどこにいるんだろうと。

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