実用性の高いヘッドアップディスプレイ
Intuos5の第3の特徴が、「ヘッドアップディスプレイ」と称するボタン(ファンクションキー)割り当て機能を画面に表示する機能である。仕組みとしては非常に単純で、ファンクションキーに指を触れると、パソコンの画面が暗転して各キーやホイールに割り当てられた機能を文字で表示するだけのものだ。単純ではあるが実用性は高い。視線を画面からそらさずにキーの内容を確認できるので、作業のテンポを妨げずにすむ。また、ここからタブレットのプロパティへ移動もできるので、設定を変更したいという際にもスピーディーに選択できる。
使い慣れてしまえば、どのキーに何の機能が割り当てられているかは覚えてしまえるだろうが、それまでの期間、ユーザーがまごついたり作業のテンポを妨げられることなく使えるのは利点だ。使い勝手の改善として評価できる。
ちなみに、Intuos4ではファンクションキーを指先で判別できるように、キートップはそれぞれ異なった傾き角が付けられていた。Intuos5ではコストダウンのためか、キーはいずれもフラットになったが、キーのうち上から見て2つ目と3つ目の上には、形状の異なる膨らみが付けられている。これに触れれば、どのキーを触っているかが目視しなくても判別できるというわけだ。
冒頭でも述べたように、Intuos5の筆圧センサーは、Intuos4で採用された筆圧感知が最大2048レベルという、高精度のセンサーの改良版となっている。筆圧感知のレベルや検知速度向上といった仕様は従来どおりで、繊細なタッチの違いも絵に反映できる優れたペンタブレットとなっている。次ページでは、Intuos4を普段使っているというイラストレーターの永野つかささんにIntuos5をしばらく試用していただいて、その感想を聞いてみた。
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